たい焼き、頭から食べる?尻尾から? 9割以上がなんらかの「こだわり」あり
明治生まれのたい焼きは、現在に至るまで長い間愛されているおかしだ。白いたい焼きやクロワッサンたい焼き、中身もあんこ、くりあん、カスタードやチーズなどを始めとする変わり種も数多く現れ、未だに進化を続けている。
しかし、どんなに進化しようとも、食べ方のバリエーションは少ない。そのため食べ方の話題になると、「頭から」と「しっぽから」の2大勢力が議論を巻き起こすこともしばしばだ。
そこで、Jタウン研究所は「たい焼きの頭としっぽ、どっちから食べる?」をテーマに、都道府県別にアンケート調査を行った(総得票数673票、2016年11月11日~2017年1月16日)。
はたして、その結果は――。
文化の違いよりも好みが優先された
全体では、「頭から」派が443人と最も多く、35か所で大多数を占めた。次点は「しっぽから」派で、158人が投票し、6つの地域で多数を占めた。
あんこが詰まっていることが多い「頭から」派が圧倒的に多いことから、まずはあんこを味わいたいという人が多いのだろう。
つぶらな瞳でこちらを見つめてくるたい焼きに同情し、せめてひと息に終わらせてあげたい、という感受性が豊かな人も居るのかもしれない。
得票数の多い地域に注目すると、たい焼きの発祥地とされている東京都では、64.2%の人が「頭から」派、大阪では73.3%が同様に「頭から」派だった。愛知や福岡もほぼ同様の割合で「頭から」派が多く、派閥の中核をなしている。文化圏の異なる地域でも共通して好まれる食べ方と言えるだろう。
注目すべきは、「気にしない」と答えた人がほぼ皆無だったことだ。全体の6.5%しかいなかったため、殆どの人はたい焼きの食べ方に対してある程度のこだわりがあるようだ。
とは言え、テーブルマナーとは異なり、たい焼きの食べ方に正解は無い。各々が好みの食べ方にこだわり続けるといいだろう。