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豊洲新市場の「最速」グルメレポートを書きたい!【最終回・鮮魚】

竹内 翔

竹内 翔

2016.12.27 11:00
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とりあえず、新市場探索はここまで。

第1回~第4回はこちら
夢の豊洲新市場グルメは食べられるのか

夢の豊洲新市場グルメは食べられるのか

T「結局、魚どころか自販機すらありませんでしたね」

まったく本筋とは関係ないのだけど、富士見橋の近くになぜかうまい棒が1つだけ落ちていて、うっかり踏んでしまった

まったく本筋とは関係ないのだけど、富士見橋の近くになぜかうまい棒が1つだけ落ちていて、うっかり踏んでしまった

時刻はすでに14時前である。

無人だけど徹底的に綺麗にされていた新市場エリア内とは違い、一歩出た富士見橋だと、植栽などはかなりボーボー。市場オープン時には綺麗になるのかな

無人だけど徹底的に綺麗にされていた新市場エリア内とは違い、一歩出た富士見橋だと、植栽などはかなりボーボー。市場オープン時には綺麗になるのかな

そろそろ本気出して魚を探さないと、グルメレポート企画が成立しない。

T「とりあえず、この富士見橋を渡って、有明方面を目指しましょう。そこまでいけば、さすがに何かあるはずです」

はるかにフジテレビを望む

はるかにフジテレビを望む

とぼとぼとウォーターフロントな光景の中を進むT編集長たち3人。幸い、この日はさわやかな青空の、日差しの暖かい日だったが、海風が常に吹きっさらしているので、さすがに結構冷えてくる。つらい。

T「あっ、Kくんから着信が入ってた。(ケータイ取り出しポパピプペ)もしもし?」

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K「Tさん、お疲れ様です! 魚、見つけましたよ!」

T「ええっ!? マジで!?」

見事先を越したのはK副編集長たちだった。いったいどうやって――?

8時開店、20時閉店のローソン発見

時間は少しさかのぼって、K副編集長一行。

「ちゅ、中学校ができるんですか!?」

S記者の指差す先には、「芝浦工業大学附属中学高等学校」の文字。来春に板橋区から移転してくるようだ。

来春開校予定だそう

来春開校予定だそう

「ぼく、新しい中学校見るの初めてなんですよ!」

なぜか興奮するSを横目に、ずんずんと新興住宅街を進むと、ローソンの看板が見えた。

セブン‐イレブンより短い「エイト‐エイト」

セブン‐イレブンより短い「エイト‐エイト」

ローソン江東豊洲六丁目店。チェーン店にはめずらしく、営業時間は8時~20時で、土日祝日は休業するコンビニだ。ここで「おさかなソーセージ」と、「さんま蒲焼」をゲット! 鮮魚ではないが、豊洲で魚を買う目的は達成できた。

ゲットだぜ!

ゲットだぜ!

負けてられないT編集長一行は

T「......というわけで、Kくんたちは『おさかなソーセージ』と『さんま蒲焼』をゲットしたそうです」

I「えー、おさかなソーセージですか......」

I記者、「それは反則だろ」という顔で苦笑する。

M「私たちも、スーパーやコンビニを探しますか?」

T「うーん、確かに少し歩くとそういうお店もあるんですが......」

ただ、それではK副編集長チームと同じオチになってしまう可能性もある。対抗心もあるし、何よりお腹が空いた。

T「お寿司とか食べたい......レストランとかないですかね」

M「......あ、あそこ、なんか『つきじ』って書いてませんか?」

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一行の目に留まったのは、ちょうど道路を挟んで向かい側にあった「有明スポーツセンター」の一隅。そこには確かに、「つきじ魚惣」の文字が――。

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T「あー、あれだー、あれですよ! 魚ですよ魚!」

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時刻はすでに14時を回っている。ランチタイムの営業終了すれすれだ。3人はダッシュ一歩手前の早歩きで、お店が入っている7階へと急ぐ。

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T「あのー、まだやってますか......」

すでに客の一人もいない店内。恐る恐る尋ねると、店員さんが「ああ、やってますよ」。

た、助かった......。

このつきじ魚惣は、なんと展望レストラン。一行の座った席からは、豊洲新市場がよく見える。

お店から見た豊洲新市場。景観抜群なので、新市場オープン時には人気スポットになるのでは

お店から見た豊洲新市場。景観抜群なので、新市場オープン時には人気スポットになるのでは

頼んだのは、T編集長が「鯛づけ丼」、M記者が「海老と帆立フライ定食」、I記者が「鮪のネギトロ定食」。

疲れた体に、魚のおいしさが染み透る。

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M「やはり魚は、豊洲に限りますね~!」

豊洲新市場から、徒歩1キロ。無事に、「豊洲新市場(の近く)で魚を食べる」というミッションを達成したT編集長チームでありました。

豊洲駅前でマグロを食べる

T編集長「ということで、こっちは無事魚にありつけたよ~。Kくんはおさかなソーセージ? じゃあね~」

という調子の電話を受け取り、一方的に現地解散を告げられたK副編集長チーム。

「こっちも生魚を食べたいなあ......」

満足いかないK副編集長に、S記者は「豊洲駅のそばに、うまいマグロ屋があるらしいですよ」とささやく。ゆりかもめにして2駅、一心不乱に1.5キロほど歩いて、たどり着いたのは「まぐろ問屋 西川」。あいにく弁当は売り切れていたので、刺身(600円)を購入する。

ワクワク気分で入店するS記者(右手前)

ワクワク気分で入店するS記者(右手前)

600円で、このボリューム

600円で、このボリューム

お腹が空いていたので、コンビニ弁当と一緒に食べてみた。「海鮮丼」を買ったK副編集長に対して、S記者は「チキンカツ弁当」をチョイス。刺身とカツって、食べ合わせは大丈夫なのか?

Before

Before

After

After

海鮮丼に刺身を乗せると、一段と高級感が増す。いいね、いいねぇ。失礼ながら、マグロには「可もなく不可もなく」なイメージがあったが、いざ良いマグロを前にすると、変わってくる。ひと切れ目から、みずみずしさと濃厚さが、口の中に広がった。これが600円とは! S記者も、しきりに「うまいですねえ」と連呼する。なお、チキンカツの感想は、食事終了まで一言も出なかった。

食べてみたい...

食べてみたい...

たしかに豊洲でうまい魚は食べられた。今回は時間帯が合わなかったが、もう1店気になる店があった。「西川」の2軒となりにある「すきやばし次郎 豊洲店」だ。ここではサービスランチ(1400円)で、寿司を味わえるという。

K「今度の新市場取材の際は、ぜひここで腹を満たそうと思います」

というわけで、長編でお送りした「豊洲新市場グルメレポート」。グルメはともかくとして、今の新市場はまさに、「都会の廃墟」的な感覚を味わえる、都内ではまさに唯一無二のスポットである。ちゃんとオープンする前に、皆さんも一度は遊びに行ってみてはいかがだろうか。

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