なぜ曲線?ジェットコースターみたいな「能登島大橋」
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年11月8日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「能登島大橋はなぜ曲線なのか?」という疑問を解決していました。
金沢の犀川大橋や浅野川大橋は直線なのに対し、能登島大橋は、ジェットコースターのように曲線を描いています。
景観配慮だけじゃない
能登島大橋は石川県で最も長い橋で、全長1050メートル。1982年に開通したときは、能登島の住民にとっては、生活が便利になる夢の架け橋でした。
能登島大橋周辺のクルージング業者、尾湾観光の方のお話を伺うと、橋の曲線は周りの山並みと似ており、景観に配慮して作られたのでは? ということでした。しかし、県の土木部の方に話を伺うと、確かに女性的な優しいイメージで作られたとのことでしたが、他の理由もあげられました。
まず、皇族が和倉温泉に泊まりに来た時に、海上保安庁の巡視艇が来るのですが、その巡視艇が橋の下を通られるような高さにしなければならなかったことがあげられます。そして、工事コストの縮減のため、橋の高さをできるだけ下げたかったという思いもありました。また、橋の両側の土地の高さを考慮しつつ、現在のような曲線に仕上がったとされています。
橋の高いところは約24メートル、低いところは約7メートル。美しい見た目ながらも、コスパも重視された最高の橋だったのですね。(ライター:りえ160)