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郡山でだけ"みんな知ってるただのパン" 福島県郡山市の「クリームボックス」

at home VOX

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2016.09.08 11:49
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地元で愛されているパンを探して、全国各地をゆく「地域密着 愛されご当地パン」。今回は福島県郡山市の「大友パン店」にやってきました!

麦を抱えた女性のキャラクターが目印のレトロな佇まい。
麦を抱えた女性のキャラクターが目印のレトロな佇まい。
パン以外に洋菓子も販売。店内奥では職人がパン作りに勤しんでいます。
パン以外に洋菓子も販売。店内奥では職人がパン作りに勤しんでいます。

酒種を使ったパンの製法をロシアで学んだ初代が、1924年に郡山市に開店した大友パン店。数多くのパン屋がある市内でも、戦前から営業している有数の老舗です。 今回ご紹介するのは、この店の棚にも並ぶ郡山市のご当地パン「クリームボックス」。あまりなじみのない名前ですが、地元ではどのパン屋にも置いてある定番中の定番だそうです。それでは、さっそくご当地パンを拝見してみましょう!

これが「クリームボックス」。縦横約9センチ、厚さ3センチとけっこう大きい!
これが「クリームボックス」。縦横約9センチ、厚さ3センチとけっこう大きい!

正方形のパンは、まさしく“箱”のようですね! 白く積もる雪のようにパンの上に塗ってあるのは、何の“クリーム”でしょうか? 三代目夫妻の吉田明弘さん大友和子さんに話を伺いました。

吉田さん「これはミルククリームです。クリームボックスは食パンにミルククリームをたっぷりのせて、クリームごと軽く焼いたものなんです」

大友さん「店によっては、焼いた後にクリームをのせるところもあるんですけどね」

クリームボックスは郡山市内の多くのパン屋で提供されていますが、製法は店ごとに少しずつ異なります。クリームの味が違ったり、食パンが円形だったり、生地がデニッシュだったりするようですが、老舗の大友パン店では昔ながらのスタンダードなクリームボックスを作り続けています。

食パンに盛られるように塗られたクリーム。半分に切るとその厚さがわかります。
食パンに盛られるように塗られたクリーム。半分に切るとその厚さがわかります。

クリームは焼いてあるため、表面が少し固まってぷるぷるとした食感です。指が触れてもべとつかず、食べやすいのがうれしいですね。そんなクリームに覆われた食パンは、4枚切りの食パンの厚さ。もっちりとして、耳までふわふわです!

吉田さん「食パンには自信があります。うちではクリームボックス用にミルク食パンを焼いているんですよ。やわらかいので厚めに切っています」

大友さん「もともと店頭にミルク食パンという商品が置いてあるんですけど、それを小さくしたものなんです。味は普通の食パンと比べると、牛乳の風味や甘い香りが際立っているのが特徴です」

牛乳の味わいあふれるミルク食パンと相性ばっちりなクリームはどのように作られているのでしょうか。

吉田さん「クリームはパンに合うようにシンプルに作っています。材料は3分の2が生クリームで、3分の1が牛乳。そこに砂糖などを加えたもので、脂肪分を抑えたあっさりした味わいを目指しています。ほかの店はバターを入れたり、練乳を入れたり、いろいろな配合があるんですけどね」

確かに、すっきりしたクリームを厚い生地にたっぷり塗ることで絶妙な甘さ加減に仕上げられています。一口食べるとふんわりと甘さが広がり、食パンとクリームのミルキーな一体感が楽しめました!

■進化するクリームボックス
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