渋谷を甲冑で歩く! リアルな戦国武将体験ができる撮影スタジオ「Samurai Armor Photo Studio」レポ
最初は「日本刀体験教室」を予定していた
撮影後、着付け師の竹村さんに改めて話を伺った。スタジオが始まったのは、2016年5月のことで、2015年の秋ごろから準備を始めたという。渋谷街中撮影コースは8月22日にスタートしたばかりだ。
![旅行者に囲まれる竹村さんとT編集長](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160906161607.jpg)
だが、当初予定していたのは現在とは異なったスタイルのものだったという。
「実は、母体となったのはコールセンターを運営する会社で、私を含めてスタッフは現在もそちらにも務めています。所有していたこの場所が空いたので、社長が写真好き、私は歴史好き、ということで、何かやってみようとなりました。
最初は、海外からの旅行者が本物の日本刀を使って藁を斬れる、という体験を出来る場所にしたかったのですが、認可が下りませんでした。そこで、似たようなことが出来ないかと考えた時に、今の形に落ち着きました」
![スタジオ内には今まで撮影された写真が飾られている](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160906161629.jpg)
サービスの内容を決めたのちは、着付け師の人々に師事。そこで学んだ技術を実践で磨き、外国人相手でも子供相手でも着付けできるようになったという。
「準備期間の間は、甲冑の手配や内装を進めるのと並行して、着付けの修行のために京都に行きました。甲冑の着付けを学んだあとは、様々な身長、体格の人を相手にひたすら実践を繰り返しました。お客さんの9割くらいは海外からの旅行者なので、2メートルくらいの方も着付けすることもあります」
また、甲冑については、
「甲冑はすべて鹿児島の職人さんたちの手作りで、そこで作られた甲冑はいろんなドラマでも使用されています。スタジオにあるのは1体80万円ほどで、それ以上の値段をする品も作られていますよ」
と語った。スタジオやドラマで扱っている甲冑は20㎏ほどだが、昔の時代劇では合戦の時に使われたのと同じ40㎏のものを使う役者もいたという。
![あの名作時代劇のものと同じつくり](https://cdn.j-town.net/images/2016/town/town20160906161659.jpg)
将来的には、道路に面した場所への移転や、実際の城がある地域での支店展開などもしていきたいと語った。
撮影コースは2つで、室内だけでの撮影の「甲冑体験撮影コース」は1万3000円、今回体験した「渋谷街中撮影コース」は3万円となっている。