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水不足に悩む香川県民、それでもうどんをゆで続ける

松葉 純一

松葉 純一

2016.09.04 17:00
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讃岐うどん。写真はイメージです(Yamaguchi Yoshiakiさん撮影、Flickrより)
讃岐うどん(野菜天)

2016年8月30日、高知県北部・吉野川上流にある早明浦(さめうら)ダムの第2次取水制限が再開された。8月28日から29日にかけて降雨があり、制限を解除したが、雨が続かなかったためだ。

ダム内の大川村旧役場庁舎が3年ぶりに水面に姿を現した、と各メディアで報じられた早明浦ダムの貯水率は、約36%(9月2日現在)。30%程度まで下がれば、香川県向けの供給を半分にカットする第3次取水制限もあるという。

ところが香川県民はいっこうに動じる気配がない。むしろいつもの「あるあるネタ」を楽しんでいる様子が見られる。どんなネタかというと......?

うどんをゆでる水は惜しみなく使う?

讃岐うどん。写真はイメージです(Norio NAKAYAMAさん撮影、Flickrより)
sanuki-udon ichifuku 讃岐うどん一福

この夏、ツイッターに寄せられた香川県民「あるある」を見てみよう。

「でもうどんをゆでる水は惜しみなく使うんですよ」「徳島は夏に水不足になり、その隣でうどんを茹でる水不足香川」など......。『水不足で悩んでるのにうどんを茹でることを選んだ県』と言い切る俺に、『へ....へえ....』と絶句する他県民、といった具合だ。

夏は水不足になるのがあたりまえで、それでも水を惜しみなく使ってうどんを茹でるのが香川県民の常識といった構図である。

他県民からの忠告にも、「うるせぇ!それとこれは別だろ」「馬鹿野郎か我慢するのはトイレとシャワーじゃろうがうどんに休憩はないんやド素人が」と逆切れするのが香川県民、らしい。

第2次世界大戦当時、砂漠でパスタ茹でていて壊滅したという逸話が残る(真相は不明)イタリア軍と比較される香川県民。「やっぱ食い物には抗えないんだな」と納得するしかない。雨が降ろうが、水不足で制限となろうが、うどんは茹でるのが香川県民だ。

香川の夏は貯水率との戦いだと分かっていても、「うどんの水は水不足とは無関係だと思ってるところがある」のが香川県民。

つまり今年に限った話ではない、いつどんなときも、うどんは茹でるのだ。

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