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「シン・ゴジラ」の感想を、枝野幸男さんに聞きに行ってみました【後編】

竹内 翔

竹内 翔

2016.09.03 11:02
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非常事態のときの記者会見に必要なこと

――映画では、ゴジラという非常事態に対するリーダーたちがフォーカスされていました。3.11を体験した枝野先生の目から見て、非常事態におけるリーダーに求められることは何ですか? 特に、首相の場合です。

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枝野 (しばし考えて)ポジションによって、どういう危機かによっても違ってくると思うんです。その人のキャラによって、いろんなリーダーシップの取り方がある、というのは3.11を踏まえての私の思いなので。「こういう人がいい」ということはなくて、その持ち味ごとにいろいろなパターンがあるのだろうな、と考えています。ただ、何より大事なのは、「腹が据わっている」ことですよ。

――では、枝野さんも体験した官房長官というポジションではいかがでしょう。

枝野 これも、(首相との)組み合わせの問題です。たとえば私の場合は、菅(直人)さんが菅さんだったので、まあとにかく「大きな声は出さないようにしよう」と(笑)。
あとはたとえば、記者会見はできるだけこっちで引き受けようと決めました。ああいうときの会見では、噛んじゃダメなんですよ。状況を説明するときに、噛んだり、慌てて早口になったりしたら、見ている人が不安になる。落ち着いて、淡々と、粛々と話す。それだけで相手も安心してくれる。
もし、あのとき岡田(克也)さんが総理なら、会見は岡田さんにやってもらったでしょう。冗談みたいなことを言うのは苦手だけど、きちっと正確に、落ち着いて冷静に話すということなら、私以上に得意な人だから。

「決断」のために政治家はいる
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