ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

ロングセラーの秘密を探れ! グリコの「カフェオーレ」工場に記者が潜入

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.07.31 11:00
0

ドリップ抽出やまろやかさに徹底したこだわり

生豆(右)と焙煎されたコーヒー豆
生豆(右)と焙煎されたコーヒー豆

「カフェオーレ」に使われるコーヒー豆は、香りと苦みが特徴のブラジル産「アラビカ種」と、コクのあるベトナム産「カネフォラ種」のブレンド。この豆の鮮度にこだわり、風味が逃げないよう工場内で挽き、工場内のドリップ式の専用設備で抽出している。このように豆からしっかりドリップ抽出するのは、珍しいのだそうだ。

ドリップの専用設備は5つ容器から成り、1つの容器には100キログラムのコーヒー豆が入る。計500キログラムのコーヒー豆を80度のお湯で1時間かけてじっくりドリップする。お湯も豆に満遍なくかかるようシャワーノズルが工夫されているそう。500キログラムの豆からドリップされるコーヒーは約5000キログラム。この後、牛乳と合わされ約20万本のカフェオーレ分の量になる。ここで抽出されたコーヒーを特別に飲ませてもらったが、牛乳と合わされることも計算されて、非常に濃い。コーヒーの苦みがダイレクトに伝わってくる状態だ。

①豆、入れま~す
①豆、入れま~す

②豆、砕きま~す
②豆、砕きま~す

③80℃のお湯で60分かけて、ドリップ抽出しま~す
③80℃のお湯で60分かけて、ドリップ抽出しま~す

④コーヒー、出ま~す
④コーヒー、出ま~す

ミルクと混ざること前提で抽出されているので、この段階では、ザ・コーヒーという感じで苦味がダイレクトに伝わる濃さ
ミルクと混ざること前提で抽出されているので、この段階では、ザ・コーヒーという感じで苦味がダイレクトに伝わる濃さ

その後、乳原料(これも生乳と無脂肪牛乳を併用し、まろやかな風味にこだわっている!)と合わされた出来立ての「カフェオーレ」も試飲。実はこの出来立ての状態も、まだ完成形の味ではない。出荷まで1日寝かせ、そこで普段楽しんでいる「カフェオーレ」の味になるのだそうだ。

できたてのカフェオーレ。でも、まだ完成ではな~い
できたてのカフェオーレ。でも、まだ完成ではな~い

カフェオーレの大行進! ずらずらと流れてくる様は圧巻
カフェオーレの大行進! ずらずらと流れてくる様は圧巻

最後の段階でストローが容器に貼付されます
最後の段階でストローが容器に貼付されます

ちなみに、一番馴染みのある台形型容器の「カフェオーレ」(180ミリリットル)と、500ミリリットルの「マイルドカフェオーレ」も味は違うらしい。「マイルドカフェオーレ」は、ごくごく飲むことを意識して、すっきりした味わいになっているとのこと。メインの客層も、「カフェオーレ」は30~40代の女性、「マイルドカフェオーレ」は男性が多いと分かれているとか。

見学後には、ドリップ、フレンチプレス、エスプレッソとさまざまな方法で淹れたコーヒーの飲み比べ講座も
見学後には、ドリップ、フレンチプレス、エスプレッソとさまざまな方法で淹れたコーヒーの飲み比べ講座も

グリコの皆さんは、ドリップへの愛があふれていました
グリコの皆さんは、ドリップへの愛があふれていました

「カフェオーレ」ができるまでを見させてもらい、とにかく驚いたのが、「ここまでこだわるか!」という細部に渡るこだわりであった。発売から37年間、時代の波に合わせての味の変化はあったものの、変わらずこだわり続けたドリップ抽出とまろやかさの追求が、より多くの人に、ほっとひと息つきたい時に愛されるコーヒー飲料というポジションへ導いたのかもしれない。

8月1日の「カフェオーレの日」には、渋谷でイベントも開催される。

PAGETOP