「お隣のきれいな桜が、私の父のクレームのせいで切られてしまった...」(神奈川県・40代女性)
先日、「庭の植木」をめぐるご近所トラブルを紹介した。そのエピソードは、「クレームを受けた側」からの投稿だったが、今回は逆に「クレームを入れた側」(正確には、その家族)からの体験談を取り上げたい。
神奈川県のXさん(40代女性・主婦)は、実家のお隣さんが育てていた桜の木を楽しみにしていた。ところが、この桜はもう存在しない。Xさんが胸を痛めた、その経緯とは――。
毎年咲くのを楽しみにしていたが
実家は庭付きマンションで、現在は父が一人暮らしをしています。
マンションが建ったときから、お隣の家には桜の木が植えられていました。私は毎年、春が来て桜が咲くのを楽しみにしていたのですが、父は自宅の庭をきれいな芝生にしていたい、という人で、以前から桜の花びらが、我が家の庭に散るのを嫌がっていました。
年々桜の木は大きくなり、とうとう枝が我が家の敷地内にまで垂れ下がるようになりました。
自分はそれでも良かったのですが、父は私が嫁に出た途端、管理人を通して隣に苦情を言うように......。
新たに引っ越してきた若い夫婦は、苦情を受け入れて
隣の住人はこれを一切無視していて、長年放置状態だったのですが、ある日突然引っ越して行ってしまいました。代わりに入居してあいさつに来たのは、若い夫婦です。
父はここぞとばかりに、再び管理人を通じ苦情を伝えました。しばらくの間は何事もなかったのですが、ある日、父はとうとう我慢できなくなり、直接隣に苦情を言いに行ったそうです。
その後すぐに桜の木は伐採されてしまい、私は愕然としました。
自分まで人柄を疑われそうで...
父にとっては迷惑な存在でしかなかったのでしょうが、普通の感性を持った人間なら、桜が咲くのはきっと楽しみだったことでしょう。伐採するのはさぞ残念だったのでは――と、隣の住人のことが気の毒です。
それにしても、我が家が「クレームを入れる側」になってしまうとは......。
なんだか父だけでなく、時々出入りしている娘の自分まで、人格を疑われそう......。
恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
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