オープンコーラを作ろう・調合編! 「命がけ」で作ったコーラのお味は?【あいなも】
マジカル・ケミカル・クッキング!(出典:夢喰いメリー / 牛木義隆)
過去2回までの記事(前々回、前回)までで、オープンコーラとはどういったものであるか、また、実際に作る際に必要となる材料について紹介した記事を寄稿してきたわけですが、今回はいよいよ調合編です。
その内容を端的に言うと、上記に引用した一文がまさに言い表しているような状況になります。
覚悟はよろしくて?
それではまず、実作業に入る前にレシピ文頭に書かれた諸注意について確認しておきましょう。
確認しましたか? ざっくり言うと「油断すると怪我したり死んだり取り返しがつかない事が起こるから注意な!」って書いてありましたね?
これをゆめゆめ忘れる事なく今後の作業を行っていきましょうね。おじさんとの約束だ。
さて、本題です。
オープンコーラを作るには、香料と酸溶液、それに大量の砂糖水を作る必要があります。それでは、ひとつずつクリアしていきましょう。
○香料を作る
1. アラビアガムを10g入れる
正真正銘、アラビアガムを10gほど取り分けます。
2. 各オイルを混ぜる
材料のオイルをそれぞれ下記の分量ずつ混ぜ合わせます。
オレンジオイル:3.50ml レモンオイル:1.00ml ネロリオイル:0.25ml ライムオイル:2.75ml ラベンダーオイル:0.25ml コリアンダーオイル:0.25ml ナツメグオイル:1.00ml
ここでの作業は駒込ピペットがあると捗ります。
粉状でしか用意できなかったナツメグとコリアンダーをそれぞれいい感じに計量して、別のお皿に取り分けておきます。
これらすべてを同じ器に投入してよーーーーーく混ぜた結果がこちら。
これが口に入るのか......。
○濃縮液を作る
1. 砂糖を用意する
用意する濃縮液の量に応じて砂糖の量は変わります。
今回は、1lの濃縮液を用意しますので、砂糖は590g必要になります。
コーラの半分は砂糖でできています。
2. 水を加える
用意した砂糖に水570gを加えてガンガングルグル混ぜていきます。
完全に溶けきるまで頑張りましょう。
3. カラメル色素を加える
砂糖が完全に溶けきったらカラメル色素を30.0mlを目安に投入します。
そうしたらもう一度、一所懸命混ぜ混ぜします。
4. クエン酸溶液を加える
最後に濃度75%のクエン酸溶液を加えたら濃縮液の完成です。
できあがった濃縮液に香料を加えることで、原液の完成です。
原液と炭酸水を1:5の割合を目安に希釈すれば、オープンコーラの完成です。
ここの割合はお好みで調整ください。
■実際に飲んでみよう
さて、ここまで命がけでがんばって調合してきた苦労が報われる瞬間がやってきました。念願の試飲タイムです。
みなさまの作り方次第で、少しずつ味は異なるかと思いますが、基本的にオープンコーラの味を一言で表現するとなると、まあ、コカ・コーラには似ても似つかないよね......、ということです。
世界で一番売れている商品の実力やっぱりすごい......。
では、まったくコーラとして通用しないものかというとそんなことはなく、これはこれで、という感じで飲めます。駄菓子屋さんで売っていた粉のコーラに味が似ている、という意見がこれまで一番多かったですね。もしくは、コーラ味のガムとかグミとかああいう系統のコーラ風味。カフェイン入っていないからこのようなお菓子風の風味になるのかもしれませんね。
さて、全3回でお送りしてきましたオープンコーラの実践レポートでしたが、いかがだったでしょうか。
おもしろそうだな、と思っていただけた方は、是非ご自身でもチャレンジしてみてください。
そして感想を聞かせていただけると幸いです。
そして、おもしろそうだけど実際作るのは......といった方は、当サークルが参加する某イベントでオープンコーラの振る舞いを行うことがありますので、是非お越しいただいて、この味を確かめていただければと思います。
当該イベントについては、当サークルのブログをご確認ください。
それでは、よりよいオープンコーラライフを!