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田舎暮らしの概念が変わるかも?鳥取県湯梨浜町のカルチャー探訪録

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いざというとき「ツナ缶ランプ」を使うのは、素人には結構難しそうです

竹内 翔

竹内 翔

2016.04.19 11:00
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ここ数日ツイッターなどでは、日ごろからできる対策から、いざというときのサバイバル術まで、さまざまな情報が乱れ飛んでいるのだが、中でも注目を集めたのがこれ。

2013年に警視庁の災害対策課ツイッターが紹介した、「ツナ缶ランプ」だ。身近なツナ缶に穴を開けて、芯を差し込んで火を点けるだけで、ツナの油が燃料となってランプ代わりになるという。しかも、火が消えた後はおいしくいただけるというおまけつきである。

注目集めるツナ缶ランプ、素人にも使えるのか?

注目集めるツナ缶ランプ、素人にも使えるのか?

というわけで、実際に試してみました

これなら、灯りと食料、2つの備蓄が1つで済むかも! というわけでJタウン探検隊では、実際に試してみることにした。

取り出したるは、近所のコンビニで買ってきた普通のツナ缶である(うっかり、隣のノンオイルのを買いかけた)。

さて、ネット上で紹介されている作り方によると、「まずは缶の中心に、金槌と釘などを使って穴を開ける」。

ん? 金槌に釘?

金槌はともかく、釘なんて我が家では常備していない......。ましてや、編集部には置いているわけがない。しょうがないので、缶切りを借りてきて穴を開けることにするが――。

town20160418191758.jpg


うーん、小さい

うーん、小さい

穴が開くことは開いたのだが、小さなサイズのものが精いっぱい。なんとかこじ開けて、後述の「芯」を差し込む――が、穴が小さすぎて、全然入ってくれない......。

ティッシュでも代用OKらしいけど

だが、こんなこともあろうかと、ツナ缶はもう1つ用意してある。

調べたところによれば、普通にフタをちょっとだけ開けて、その隙間に芯を差し込む形でも、問題なく着火できるそうなので、今回はその方法で行くことに。

あとはこの芯にオイルをしみこませ、そこに火を点ければ、ちょうどアルコールランプやろうそくの要領で火が灯る、というわけである。

普通に開けます

普通に開けます

さて、この芯だが、「綿などでできたひも」を使え、とある。

うーん、こいつもウチにはない。

またまた調べてみると、上記のツイートで紹介されている「コーヒーフィルター」や、あるいはティッシュなどをこより状にしたものでもOKなんだそうだ。なので、ティッシュで代用する。

town20160418191919.jpg


town20160418191932.jpg


差し込んだ姿はこんな感じ。

さあ、芯にオイルがしみ込んだところで、いよいよ点火である。

点火!

点火!

全然着火しない

......燃えねえ!

town20160418192021.jpg


かなり長いこと芯に火を向けていたが、全然火が点く気配がない。それどころか、ティッシュ自体が目に見えて焦げている。オイルのしみ込み不足だ。かなり念入りにしみ込ませたつもりだったのだが......。ティッシュの材質の問題か? 鼻セレブか? 鼻セレブじゃ燃えてくれないのか?

苦闘することしばし――。

ボッ。

town20160418192037.jpg


記者A「あっ、燃えた!」
記者B「燃えました!」

シュー......。

記者A「消えた......」
記者B「消えましたね......」

最後の最後、もう撤収しようかというタイミングでようやく火が点いたものの、耐久時間はわずか数秒。夢のツナ缶ランプはあっけなく消えたのであった。ちなみに、上手い人がやれば2~3時間はもつそうだ。

正直なところ、記者は並外れた不器用なので、記者ができなかったからといって有用性を疑うのは、ツナ缶ランプがかわいそうではある。

ただ、日ごろインドアな生活を送っている人が、いきなりやろうとしても、たぶんすんなりとはいかないような気がする。火事などのリスクも考えると、素直に懐中電灯などを用意しておく方がよさそうだ。

なお、今回使った2つのツナ缶は記者がおいしくいただきました

なお、今回使った2つのツナ缶は記者がおいしくいただきました

いざというときの緊急手段として、覚えておいて損はないとは思うけど――。

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