砂防会館、赤プリ、社会党本部... 「老朽化」で変わりゆく永田町エリアを歩いた
2016.03.30 06:00
「赤プリ」の再開発も進む
姿を消す政治スポットは、砂防会館だけではない。たとえば「宏池会」のあった日本自転車会館は2013年、再開発で取り壊された。また森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三・福田康夫の歴代首相を輩出した「清和政策研究会」が事務局を置いていた「赤プリ」(赤坂プリンスホテル)も11年3月に営業終了し、再開発が進んでいる。
砂防会館から数十メートルの赤プリ跡地。一帯は「東京ガーデンテラス」として再開発され、後継となるホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」が16年7月オープン予定だ。旧館(旧李王家東京邸)は「赤坂プリンス クラシックハウス」として生まれ変わる。
いわゆる「55年体制」の成立から60年余。社民党(社会党)の本部があった「社会文化会館」(1964年完成)も、耐震性の問題で解体された。政治家たちはいま、対立勢力だけでなく、老朽化とも戦っている。