城戸 譲
砂防会館は、「本館」(1957年完成)と「別館A」(84年)、「別館B」(93年)からなっている。結党当初の自民党が本部を置いた時期もあり、政界の有力者や派閥が60年にわたり権力闘争の拠点としていた。
とはいえ、本来は政治のための建物ではない。「砂防」の名の通り、全国治水砂防協会が、みずからの活動のために作ったものだ。いまも建物の前には、日本の砂防技術の礎を築いた、赤木正雄博士の像が置かれている。報道によると、本館はまもなく取り壊され、建て直すという。
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