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1300円から貸切OK、ウサギもいる!... 秋田・大館のレトロ映画館「御成座」に、電話で話を聞いてみた

松葉 純一

松葉 純一

2016.03.15 11:00
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秋田県大館市と聞いて、すぐにピンとくる人は少ないかもしれない。秋田県の北部に位置し、青森県に接している。鉄道は、奥羽本線が秋田から青森に向かって延びている。国道は北は青森方面に向かっており、弘前市へ約1時間で行ける。また東に向かい、東北自動車道を利用すれば、岩手県盛岡市へ約2時間で移動できる。

秋田犬の産地としても知られており、あの「忠犬ハチ公」の故郷でもある。比内鶏やきりたんぽも特産品。また秋田杉を素材とした伝統工芸品「大館曲げわっぱ」も名産のひとつだ。

この大館市にあるレトロな映画館「御成座」(オナリ座)が、いま話題となっている。2016年3月8日、次のような写真付きのツイートが投稿されている。

写真は、昭和の香り漂う「御成座」の館内だ。「超レトロ(レトロ風じゃなく築60年程のほんものレトロ)の映画館」というコメントも添えられている。また「一般の人が貸切でき、カラオケでもゲームでもライブ映像でもなんでもオッケー!」だという。いったいこれは、どういうことだろう?

Jタウンネット編集部は早速、電話で確かめてみることにした。

コンサートなど音楽イベントにも活用される

御成座劇場内(画像提供:御成座)
御成座劇場内(画像提供:御成座)

電話口に出て話してくれたのは、代表の切替義典さんだ。「本業は電気通信の工事会社なのですが、千葉から移住してきた大館市で、事務所として借りたのが、この元映画館だったのです」と切替さん。「借りた後に、映画館だったことを知ったのです」

御成座は、1952年に洋画専門のロードショウ館として開館し、50年以上市民の映画館として親しまれていた。しかし2005 年の閉館以来、活用されないまま、数年が経過していた。事務所として借りたはずの切替さんも、「このままではもったいない、なんとか映画館として再生できないか」と地元の人々に声をかけ、2014年、復活を実現した。

アルテックのスピーカーシステム(画像提供:御成座)
アルテックのスピーカーシステム(画像提供:御成座)

「ドルビーSRD-6chの音響施設を増設し、アルテックA-7、A-5スピーカーシステムも導入しました」と切替さんは語る。週末の金・土・日と、過去の名画を上映する他、スクリーンやステージを活用したイベントの開催を呼びかけている。月曜から木曜までは、まさに貸切が可能なのだ。

プロジェクター(画像提供:御成座)
プロジェクター(画像提供:御成座)

「関東からわざわざやって来て、貸し切った人もいました。近くのTSUTAYAでブルーレイのDVDを借りて一人映写会を楽しんだ人も......」と切替さん。コンサートなど音楽イベントにも活用されることも多いという。貸ホール料は1人2時間1300円。プロジェクター使用料は2時間800円、暖房料が2時間500円とのこと。

柴咲コウもスペシャルライブを行った

御成座ロビー(画像提供:御成座)
御成座ロビー(画像提供:御成座)

冒頭のツイートには、こんな声が寄せられている。

昨年6月には、女優・歌手の柴咲コウが出張スペシャルライブを行ったらしい。

柴咲コウ・ライブの余韻はまだ残っているようだ。

そう、もう一つ忘れていけないものが、御成座のマスコット「ウサギ」である。ロビーのストーブの前でじっとしているウサギも鑑賞しておきたい。

御成座ロビーのウサギ(画像提供:御成座)
御成座ロビーのウサギ(画像提供:御成座)

御成座外観(写真撮影:RM)
御成座外観(写真撮影:RM)

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