石川県民はタラコを「もみじこ」と呼ぶ! そのルーツが意外
意外な地域から伝わってきた!
タラコは、スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものです。石川県の料理研究家の方によると、石川県ではよくタラを食べるために「マダラの子(真子)」と「スケトウダラの子」を区別するため、また後者はもみじのような小さい手の大きさであることから大きさを気別するために、あえて「もみじこ」と呼んでいるのではないか、ということでした。
しかし、調べていくと北海道の岩内町でも「もみじこ」という言葉がありました。岩内町ではタラコの高級品を「紅葉子」と呼んでいるそうです。岩内町は、明治36年日本で初めてタラコの塩漬けをつくったタラコ発祥の地。
ですので、この地域の「もみじこ」という言葉が、県内につたわったものと考えられます。
実は、北前船が始まる以前、加賀藩の士族が岩内町付近の開拓を行い「前田村」を作っているのです。この開拓を行っていた士族から伝わってきたと考えられています。
「もみじこ」は石川県発祥の言葉ではなかったのですね。(ライター:りえ160)