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「マック」「マクド」境界線を調査! マクドナルドの略称、××県から変わることが判明

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2016.03.04 06:00
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文化の境目=三重は濃厚

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全国的にメインの略称は、「マック」の62.7%だった。英語読みだと「マクダァナルズ」が近いからマックと略すのは間違いだ、という声が上がり始めて久しいが、やはり「マック」呼びの層は厚い。商品名にも含まれているのは伊達ではないということだ。北海道から沖縄まで、全国の広い範囲で優勢だった。

関東で特に勢いがあり、多くの地域で8割を超えていた。東京で71.2%と少し低かったが、日本中から人が集まる大都市であるためだろう。

次に、「マクド」は近畿地方を中心に34.7%を獲得した。「関西はマクド」という一般的なイメージを裏付ける結果だ。

奈良の92%、和歌山の90%と比べると、大阪では77.9%と低い数値だが、その理由は東京と共通だと思われる。

近畿以外だと、四国でも「マクド」が優勢だ。しかし四国では全体的に「マック」「マクド」が拮抗しており、「マクド」の地域も僅差に収まっている。

「東はマック、西はマクド」という想定通りの結果が出たが、今回の調査ではその先にある、呼び名が変わる「境界線」を探りたい。

拮抗している地域を見ていくと、興味深いことが明らかになってきた。

まずは四国の高知、徳島だが、周辺の影響を受けた結果、呼び方が拮抗していると思われる。

愛媛と香川は「マクド」派だが、「マック」派との差は大きくはないため、四国全体ではおおよそ半々の割合だ。「マック」派の中国地方と「マクド」派の近畿地方からの影響が混ざり合った結果なのだろうか。同じく中国地方と近畿地方に挟まれた鳥取にも、同様の背景がありそうだ。

しかし、三重は少し特別だ。以前、Jタウン研究所で行った「なす」と「なすび」呼びについての調査や、卵焼きの味付けについての調査でも、三重県は2つの勢力の境界線上に位置していた。

なす・なすびという呼称や、味付けの違いといった長い積み重ねによるものだけでなく、マクドナルドの略称という新しい地域差においても境界線となっている地、三重県。日本文化における「へそ」ともいえる場所なのかもしれない。

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