「ムギムーチー」ってなんだ? 「沖縄のフロリダ」で見つけた、おばぁの味
いざ、店内へ!
関東で「パーラー」というと、フルーツパーラーやパチンコパーラーを思い浮かべるかもしれないが、沖縄のパーラーは関東でいう、小さな食堂、あるいはカフェといった感じだろうか。
いつもこの店の前を通るたびに、赤で書かれた「ムギムーチー」の看板を見ては、いつかのぞいてみたいと思っていた。
中に入ると、薄暗く、サンニン(月桃)の独特な香りに迎え入れられる。たくさんのサンニンの葉っぱが並んでいる机の向こうには、おばぁが立っている。特に笑顔で迎えてくれているわけではないが、そのお顔の向こうに、歓迎の笑顔が秘められているのを感じる。
「こんにちわー、これ、なんですか」
どうやら、ムギが入っているそうな。おばぁは、おいしいと太鼓判を押す。
さっそく、100円で1個買って、家に持ち帰り。

家族全員でサンニンの葉っぱを開いて中身を見る。
娘も興味津々。なんだろうこれ......。

実際に食べてみると、ヨモギ餅のような......しかし、決してヨモギ餅ではない。健康にとっても良さそうな味と表現したらいいだろうか。
沖縄本島のスーパー「ユニオン」などで、円形で売られている餅と味は似ているが、微妙に異なる。あの、おばぁの秘伝レシピで作られているに違いない。
