ホッピー、一瓶でナカ何杯飲むのが正しい? 普通は「×杯」、10杯以上の猛者も...
焼酎とあわせることで、ビールのような味わいを楽しめる「ホッピー」。居酒屋定番の割り材だ。そんなときに気になるのが、1回あたりの分量。頭を抱える呑兵衛は珍しくない。
そこでJタウン研究所は2か月半にわたって、「1本のホッピー、何回にわけて飲む?」をテーマにアンケート調査を行った(総投票数491票、2015年11月12日~16年1月25日)。はたして、その結果は――。
それぞれが「お好みの量」で
もっとも多かったのは「3杯」(42.6%)、僅差で「2杯」(39.1%)がせまった。この2パターンだけで全体の8割を占めている。以降は4杯(7.1%)、1杯(5.5%)、5杯(3.5%)――と続く。
なんと「10杯以上」も1.2%(6票)いた。「6杯」(2票)と「7杯」「8杯」「9杯」(各1票)をあわせた票数よりも、わずかながら多い。かなりの猛者だが、風味付けに使っているのだろうか。
ホッピービバレッジの商品紹介ページには、「お好みの量の甲類焼酎と割ってお楽しみいただけます」と書かれている。その時の気分に応じて、割合を変化させる人もいるようだ。ツイッターでは、
「濃い味から薄い味まで多様なアレンジをその時の気分で変えられるのがいいとこなのだ。何回で割るは重要じゃない」
といった意見も出ている。
公式オススメの飲み方は...
ちなみに、ホッピービバレッジが推薦する飲み方は、1970年代はじめごろに発明されたという「三冷」。よく冷やしたホッピーと甲類焼酎(25度)、凍らせたジョッキを用意して、焼酎1:ホッピー5になるように注ぎこむ。
ちょうどホッピー1本(360ミリリットル)で、アルコール約5%の中ジョッキ(350~500ミリリットル)1杯が出来上がる計算だ。つまり、公式的には「1本あたり1杯」を想定していることになる。
しかし、今回の調査で「1杯」だったのは、わずか5.5%。どうしてだろう。その理由は、居酒屋での提供形態にあると考えられる。「三冷」の場合、ジョッキに氷は入れない。同社の紹介ページにも、ご丁寧に「氷を入れると風味が損なわれます。くれぐれもご注意を!」と書かれている。
しかし居酒屋チェーンでは、ジョッキに氷がゴロゴロと入った状態で、提供されることが多い。おそらくジョッキ自体を冷やすかわりに、氷を使っているのだろう。
また、多くの居酒屋では、ホッピー本体を意味する「ソト」と、焼酎の「ナカ」、そして両者を合わせた「セット」がラインアップされている。つまり、もともと複数回に分けて注ぐことを前提にしていると考えられるのだ。
本来のウマさを味わえる「三冷」と、繰り返し味わえる「ソトナカ方式」。ホッピーは、その両者を優しく包み込んでくれる。「お好みの量」という包容力に身を任せ、お気に入りの濃度で楽しんでみたいものだ。