ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
ふるさと納税
グルメ
地元の話題
地域差・ランキング
お知らせ

全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

殺処分されかけたトイプードルが、警察犬の仲間入りを果たすまで...育ての親に話を聞いてみた

松葉 純一

松葉 純一

2015.12.09 06:00
0

性格は、慎重で、几帳面で、キメ細かい...

そこでJタウンネット編集部は、トイプードルの育ての親に電話で話を聞いてみることにした。茨城県東海村に住む鈴木博房さんがその人だ。

このトイプードルが生まれたのは2013年のこと。ところが生後間もなく、最初の飼い主が飼育を放棄してしまい、危うく殺処分されかかるという危機に見舞われる。

それを助けたのが、鈴木さんだ。鈴木さんはこの子犬を引き取り、自宅にあった杏の木にちなんで、「アンズ」と名付けた。

シェパードと仲がいい「アンズ」(写真提供:鈴木博房さん)
シェパードと仲がいい「アンズ」(写真提供:鈴木博房さん)

この鈴木さん、以前から嘱託警察犬を育ててきた経験の持ち主で、家には当時3匹のシェパードがいた。大型犬の中に放り込まれた小さな「アンズ」は、すぐに慣れ、警察犬としての訓練にも参加するようになる。

「シェパードが積極果敢に前に進もうとするのに対して、アンズは慎重で、几帳面で、キメ細かい、という性格です。体が小さいので、どんな小さな手がかりも見落とさない、という優れた特徴も持っています」と、鈴木さんは語る。犯人が落としたコインや、コンタクトレンズも見逃さない。

今回の審査会では、アンズは「足跡追及の部」にエントリーした。匂いをもとに犯人の逃走経路を追跡し、犯人の遺留品を発見する試験を見事にクリアした。

嘱託警察犬の仕事が始まるのは、来年1月からの予定だ。大きなシェパードたちに交じって、犯人の手がかりを追跡するトイプードル「アンズ」の活躍が見られるのは、もうすぐである。

PAGETOP