若者「ジーパンって死語だよね」→これが現実です
最近、「ジーパン」という言葉がだんだん使われなくなっている、と聞く。「ジーンズ」とか「デニム」と呼ばれるのが一般的なのだという。「ジーパン」は、もはや死語という範疇に入りつつあるのだろうか。
そこで、「ジーパン」という言葉をまだ使っているか?に関して、Jタウン研究所は都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数2271票、2015年10月6日~11月10日)。
はたして、その結果は――。
「使ってる」と答えたのは、なんと○○%......
「ジーパン」って言葉、まだ使ってる?という問いかけに対して、その結果は上の円グラフのようになった。「使ってる」は1842票、81.1%、「使ってない」は429票、18.9%だった。「使ってる」派の圧勝である。「使ってない」は20%に届かなかった。まだまだ「ジーパン」は多数派のようだ。
「使ってる」と答えた人の率を、各県ごとに0~70%、71~80%、81~90%、91~100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。
色分けされた地図を見ると、「使ってる」率が高い赤、オレンジ、黄色が全国に広がっている。地域的な偏りはあまりない。
東京では「使ってる」派が圧倒
詳しく、各都道府県の調査結果を見てみよう。まず東京都だ。「使ってる」は79.6%、「使ってない」は20.4%だった。全国平均よりわずかに低いが、「使ってる」派が圧倒している。
神奈川県73.2%、茨城県75%、群馬県73.9%など、関東エリア各県では70%台前半が多く、平均よりやや下回るところが多い。東京に近いだけに、言葉の流行り廃りに関する感覚は他の地方より敏感なのだろうか......。
ただし、栃木県だけは95.7%と全国でもトップクラスに高い。
関西でも「使ってる」派が優勢
さて、関西を見てみよう。大阪府の場合、「使ってる」は87.6%、「使ってない」は12.4%だった。全国平均を大きく上回る結果だった。
関西の他の県を見ても、滋賀県87.5%、京都府79.5%、兵庫県89.3%、和歌山県80%、と高い。しかし、さらに高いところもある。奈良県は100%と、「使ってる」派のパーフェクトな勝利である。関東に比べると、ジーパンという言葉の現役度は高いようだ。
愛知の「使ってる」率はなぜ低い?
一方、「使ってる」率が低い県を見ておこう。愛知県の場合、「使ってる」は70.6%、「使ってない」は29.4%だった。「ジーパン」とは呼ばずに、「ジーンズ」とか「デニム」と呼んでいる人の割合が多いということだろうか。
「使ってる」率が低い他の県は、島根県60%、徳島県68.4%、熊本県70%といった状況だ。低いとはいっても、約6割から7割は「ジーパン」と呼んでいるのだが......。
まだまだ「ジーパン」派は安泰なのかもしれない。