正直、微妙な「日本の世界遺産」ランキング...ダントツ1位は最近決まったあの遺産
地元ですら「微妙」と思われている世界遺産なんてあるの?
続いて、地域ごとの結果を見ていこう。最多得票を獲得した選択肢別に、都道府県を塗り分けた地図が以下になる。
全国の投票結果の示す通り、都道府県別で見ても「明治日本の産業革命遺産」が最多得票を獲得している地域が圧倒的に多い。北海道から沖縄まで万遍なく、全国30もの地域で最多投票となってしまった。
「明治日本の産業革命遺産」に関しては、地元での結果がとくに厳しい。同遺産に関する建造物が点在する「山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡」8県のうち、熊本と鹿児島を除く6県で最多得票。地元からの投票率も41.2%と、全国の結果と比べて10ポイント近く上昇している。
また、地域による投票結果に色濃い差が出たのは、島根の「石見銀山遺跡」。東日本では「最多得票1地域・投票率13.3%」であるのに対し、西日本では「最多得票13地域・投票率16.1%」だった。とくに、島根を含む中国・九州地方で厳しい結果が出ている。
今回のランキングでは、ほかに富士山も地元の1つ・山梨県で最多得票を獲得している。地元の人間だからこそ、粗が見えてしまう部分があるのかもしれない。