正直、微妙な「日本の世界遺産」ランキング...ダントツ1位は最近決まったあの遺産
「富士山」や「厳島神社」、あなたの地元の世界遺産の順位は?
今回の調査では、読者に「正直、微妙だと思う」世界遺産1つを選んで頂いた。それではまず、全国の結果をまとめた総合ランキングを発表したい。
全国の読者が選んだ、最も「微妙だと思う」日本の世界遺産は、総得票数の33.7%にあたる319票を獲得した「明治日本の産業革命遺産」だ。全国各地から投票が集まり、2位以下にダブルスコア近くもの差が生じる結果となってしまった。「第二次大戦中の強制労働を象徴する建造物ではないか」と隣国から抗議があがるなど、遺産登録を巡る騒動がマイナスイメージに繋がったのかもしれない。
以下、群馬の「富岡製糸場」が163票(得票率17.2%)で2位、島根の「石見銀山遺跡」が134票(得票率14.1%)で3位と続く。4位の「富士山」、5位の「琉球王国のグスク」も含め、上位にランクインしたのは全て2000年以降に登録された遺産。やはり登録決定から日が浅いものに対しては、違和感を覚えてしまう人が多いようだ。
反対に、今回のランキングで最下位に輝いた(=最も微妙と思われていない)世界遺産は、鹿児島の「屋久島」と奈良の「法隆寺」の2つ。得票数はともに3票(得票率0.3%)と、「微妙だ」と考えている日本人はほとんどいないことが明らかに。以下、「古都奈良の文化財」「厳島神社」「古都京都の文化財」と納得の名前がいずれも僅差で続いた。