1000円でここまで飲めるとは! 富士そばのちょい呑み「ふじ酒場」ここが凄い
ちょい呑み界が今熱い。中でも今注目株なのが、「名代 富士そば」だ。
その名も「ふじ酒場」。2015年7月から展開を始め、現在、都内の8店舗で営業している。今回編集部では、高円寺店に出かけてみた。
2杯目からはアルコールが安くなる!
高円寺駅から徒歩1分、夜の富士そば高円寺店には、仕事帰り......というわけでもなさそうな、いかにも高円寺っぽい方々が集っていた。
さて、ふじ酒場だが、基本的なシステムは通常と同じ食券制だ。高円寺店では、
- ビール/ハイボール:280円
- おつまみ各種:200円
- 天ぬき:110~130円
といった価格で提供されている。
初見の印象としては、天ぬきのリーズナブルさは目を惹くが、これだけ見ると一見、吉呑みなど先行するちょい呑み店とそこまで違いは......というのが正直なところだった。
しかし実は食券には、いくつかの「セット」が用意されている。たとえばおつまみ2品をまとめて買うと、10円お得な390円に。また「ビール(ハイボール)+卵焼き+枝豆」のちょい呑みセットは、100円引きの580円といった具合だ。
さらに、ビール/ハイボールは2杯目以降200円に。「1杯目は安いけど2杯目以降は通常料金ね」というお店が多い中で、その逆を行ってくれたところは、酒好きの心をよくわかってらっしゃる。
かつカレーライス抜きがうまい
というわけで、一通り頼んでみた。
- ハイボール×2(480円)
- かきあげの天ぬき(110円)
- かつカレーライス抜きと板わさ(390円)
〆て980円也。こんなに安くていいのか。人権問題(?)になりはしないか。と不安になるレベルである。
「天ぬき」はふじ酒場の看板メニューだ。男の憧れ、「そば屋呑み」の定番つまみとしてしられる、「天ぷらそばのそば抜き」を再現した。つゆの量は控えめだが、ちょい呑み的に軽く飲むなら、これくらいの方がいいのかも。
「かつカレーライス抜き」は、ボリューム的にもなかなか。他所のお店なら500円ぐらい取ってもおかしくない。味の方も、お店が同じだから当たり前と言えば当たり前だが、ちゃんと「そば屋のカレー」しているのが嬉しい。
なお、アルコールの方は最初から2杯まとめて頼むこともできる。半券を、1杯目を飲み終えてからカウンターに持って行って引き換えてもらう仕組みだ。この辺、立ち飲み屋っぽいムードがあって、なんとなく気分が盛り上がる。
ふじ酒場、なかなかどうしてバカにできない。
吉呑みと比べるとどっちがいい?
なお、ふじ酒場を提供しているのは、現時点で高円寺店・ハッピーロード店・東武練馬店・西荻窪店・新橋店・人形町店・石神井公園店・水道橋店の8カ所だ(これ以外の店舗でもアルコールの販売自体はやっている)。店舗によってメニュー構成や開店時間なども異なるそうだ(高円寺店は15時~朝5時まで)。
記者は吉野家の「吉呑み」も好きだが、軽く1~2杯飲んでちょこっとつまみを......くらいの飲み方なら、ふじ酒場に軍配が上がると感じた。ただ、追加の注文はカウンターにそのたびに取りに行く形なので、3杯以上飲むとなると、つまみの種類の多さなども考えて、吉呑みの方がやや優勢かもしれない。まあ、「そば屋で長っちりは無粋」ってことだろうか。