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知らない誰かに、食事をおごる&おごられることができる...帯広のお店が始めた「ゴチメシ」システムが話題に

松葉 純一

松葉 純一

2015.10.15 06:00
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保留より「ゴチ」、麺より「メシ」に

Jタウンネットでは、ネット上のさまざまな手がかりを基に、そのお店をつきとめた。帯広市にある広小路商店街の「結」(ゆい)という店だ。店主・本間辰郎さんに話を聞いた。

ゴチメシのきっかけは、2年ほど前。イタリアに「保留コーヒー」という制度がある、と聞いたことだという。常連客が釣り銭を店に預け、たまったお金でホームレスの人にコーヒー1杯を提供する仕組みらしい。

「うちは立ち食い麺の店だから、最初は保留麺にしようかとも思ったけど、ゴチの方が呼びやすいし、麺よりメシの方が分かりやすい、というので、ゴチメシにした」と、本間さんは語る。

看板に書かれている通り、誰かが先に払ってくれたお金で、無料で食事ができるというのは、事実である。かけそば、かけうどんが400円、トッピングが100円程度なので、500円前後の食事ができる。「利用者は?」と聞くと、「実は、帯広は寒いのでホームレスは少ないんですよ。たまに高校生が利用するくらい......」と、本間さん。ゴチメシの利用者は意外に少ないようだ。

右が、立ち食いの店「結」(結YUIフェイスブックより)
右が、立ち食いの店「結」(結YUIフェイスブックより)

本間さんの本業は有機栽培の野菜を販売することだという。立ち食い麺の店は「アンテナショップのようなものです」と本間さんは語る。彼の人柄もあってか、世界中からさまざまな人が集まってくる。「オーガニック」というキーワードをとおして集う人々との交流は、フェイスブックからも発信されている。

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