「カレーにじゃがいも?ありえない!」と主張する過激派は日本人の何%なのか調べてみた
「カレーにじゃがいもを入れるのは、日本だけ」「じゃがいもは煮崩れしやすい」というじゃがいも「入れない派」の意見に対して、「子どものころから食べていたカレーにはじゃがいもが入っていた」「カレー三種の神器のひとつ」と言い切る「入れる派」の主張。
この「カレーにじゃがいも、入れる?入れない?」という問題は、ネット上で激論が繰り広げられていた。この大問題に関して、Jタウン研究所はついに都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数1601票、2015年9月10日~10月6日)。
はたして、その結果は――。
「入れる」を支持したのは、なんと85%超
「カレーにじゃがいも、入れる?入れない?」という問いかけに対しての結果が、上の円グラフだ。「入れる」は1364票、85.2%、「入れない」は237票、14.8%だった。「入れる」派の圧勝である。それでも、「入れない」も15%近い。これを多いと取るか、少ないと取るか......。
「入れる」と答えた人の率を、各県ごとに0~70%、71~80%、81~90%、91~100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。
色分けされた地図を見ると、「入れる」率が高い赤とオレンジが全国に広がっている。地域的な偏りはあまりない。一方、「入れる」率の低いグリーンは福井県と宮崎県2県のみである。低いと言っても、66.7%もあるのだが......。投票数の偏りも考えると、ほとんど誤差に近い。
関東では「入れる」派が圧倒
詳しく、各都道府県の調査結果を見てみよう。まず東京都だ。「入れる」は83.7%、「入れない」は16.3%だった。全国平均より、わずかに低いだけである。
埼玉県86.3%、千葉県82.7%、茨城県85.7%、栃木県89.5%、関東エリア各県では「入れる」派が圧倒している。
ここで、神奈川県を見てみよう。「入れる」は80.5%、「入れない」は19.5%だった。じゃがいも入れる率がやや低い。
神奈川県を北上し、山梨県76.9%、長野県77.8%、群馬県72%と、首都圏の西側に黄色のベルトが形成されている。入れる率はやや低下気味である。これにどんな意味があるかは、不明だが......。
「入れる」派優勢は関西も同じ
さて、関西を見てみよう。大阪府の場合、「入れる」は84.4%、「入れない」は15.6%だった。
関西の他の県を見ても、京都府87.1%、兵庫県83.1%と高い。しかし、さらに高いところもある。滋賀県は91.7%、奈良県100%、和歌山県100%と、じゃがいも入れる派のパーフェクトな勝利である。
「入れる」率高い九州勢の中で、宮崎だけがなぜか...
一方、九州を見ておこう。福岡県の場合、「入れる」は92.3%、「入れない」は7.7%だった。
九州の他の県を見ても、宮崎県を別にして佐賀県87.1%、長崎県91.7%、大分県86.7%と高い。しかも熊本県と鹿児島県は100%である。
こうやって全国の結果を見ると、「子どものころから食べていた」カレーに、必ずじゃがいもが入っていたという事実、食習慣の積み重ねは、日本人に大きな影響を与えていることが良く分かる。