秋葉原から「エウリアン」消滅!? その行方を追ってみた
駅前の店舗はもぬけの空だが...
平日昼過ぎの秋葉原は、学生や休暇中の社会人そして外国人観光客で賑わっていた。ブラーヴは駅の真ん前で、隣はヤマダ電機。休業するのはもったいない超好立地だが、やはりシャッターは閉じたままだった。
勧誘の女性が立っているときは建物をじっくり観察することはなかった。ペンシルビルを必要最小限の投資で装っている感じがする。
建物の横にまわる、窓は内部から覆われていたが、下から中の様子が少しだけうかがえる。しゃがみこむと大理石風の床が見えたが、中はガランとしている。
そこから数十メートル西に進んだ中央通り付近もエウリアン出没地帯だが、それらしき勧誘も看板も全く見当たらない。いたのはメイド姿でチラシを配る女性たちだ。
エウリアンは絶滅してしまったのか――。ちょっぴり残念な気持ちで中央通りを北に進む。もうすぐ東京メトロ銀座線末広町というところで......エウリアンらしき女性を見つけた。
大人しそうな男性にチラシを配り、受け取った人に数メートルほど寄り添って勧誘する。しかし中に入る人は誰もいなかった。
建物を撮影しようとカメラを向けると、気配に気づいた彼女は背を向けた。筆者が店に近づいても声をかけない。まるで無視をするかのように。
入口前のテーブルに置いてあったポスターカードを眺めていると、中から女性が出てきた。最初は笑顔だったが、「エウリアンをご存じですか?」と尋ねた瞬間、引きつった笑顔で次のように言った。
「なんですかそれ? 私ははじめて聞きますね。わざわざそんなことを尋ねにきたんですか?」
店内には別の女性スタッフの姿もあったが、もう相手にされることはないだろうと察して、その場を去った。