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頭部死球の後遺症で悩む青木選手に、古巣・スワローズのファンが神宮から送ったエールが感動的だと話題に

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.09.10 17:00
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「海の向こうまで届くといいな」

15年シーズンから米大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、新天地でも1番バッターとして活躍していた青木選手。開幕から好調を維持していたが、現地8月9日の対カブス戦で頭部に死球を受けた。148キロもの高速スライダーが右こめかみ付近に直撃し、倒れ込むようにグラウンドにうずくまった。このときの衝撃により、青木選手は脳震とうに悩まされることになる。

8月下旬に一時は戦列に復帰したものの、その症状は再び悪化。米メディアによれば、本人は「感情のコントロールができない」、「目を動かすと頭が重くなったりする」、「気持ち悪く集中力がなくなり、力が入らなかった」などとその深刻な病状を語ったという。9月10日に専門医の診察を受ける予定だが、その結果次第では今シーズンの復帰は絶望的になるという。また、今後の選手生命にも深刻な影響を及ぼす可能性も、一部報道では取り沙汰されている。

ロイヤルズ時代の青木選手(Keith Allisonさん撮影、wikimedia commonsより)
ロイヤルズ時代の青木選手(Keith Allisonさん撮影、wikimedia commonsより)

このような苦境に立たされている青木選手に、熱いエールを送ったのは古巣・ヤクルトスワローズのファンだった。15年9月6日の対広島戦(神宮球場)が雨天中断した際、突如スワローズの応援団が青木選手の応援歌を演奏し始めたのだ。

当初はざわついていた客席だったが、徐々に応援団の意図を理解したのか、気づけば集まった1万人以上のスワローズファンが青木選手の応援歌を大合唱する状態に。応援歌に続いて、「頑張れ頑張れ青木!」のコールが行われると、テレビ中継を見ていたファンからも「感動した」などといった投稿がツイッターに相次いだ。

青木選手がスワローズを離れてから、すでに4年が経っている。にも関わらず、多くのファンがその病状を心配し、声を振り絞ってエールを送ったのだ。スポーツの素晴らしさを改めて感じさせる一幕だった。

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