新宿駅の柱がなぜか「野菜」に! 思わず抱き着いちゃう人も続出
東京メトロ丸の内線新宿駅の地下1階連絡通路「メトロプロムナード」の柱が、巨大な「野菜」に変身した。
これは8月31日を「や(8)+さい(31)の日」とかけて、JAグループが企画したイベントだ。にんじん・大根・なすが各3本、きゅうり・とうもろこし・サツマイモが各2本、全部で15本の柱が立っている。
さらに壁面には、トマトやピーマン、キャベツ、しいたけ、アスパラガスといった野菜の巨大ポスターが、全長80メートルにわたって貼られている。その光景はさながらスーパーマーケットのベジタブルコーナーを思わせる。
嬉々として抱きつく子どもや若い女性たち
編集部がプロムナードを訪れたのは2日目の9月1日の午後。土日祝日ともなれば大勢の買物客で賑わう場所だが、平日でしかも雨は降っていなかったため、通行量は比較的落ち着いていた。
通行人全員がいつもとは違う柱の状態に気づいていたはずだが、ほとんどの人はすました表情で通り過ぎる。
しかし、筆者がコンデジを取り出して撮影を始めるや、追随する人が続々と現れた。記念写真を撮りたい欲求をみんな我慢したのだろう。その中には外国人観光客の姿もあった。
撮影者の数が最も多かったのはトウモロコシ。凝ったつくりが目を惹いたのだろうか。
実際に触れてみた。野菜はどれもゴツゴツしていたが、トウモロコシの種子はプニュプニュとして弾力がある。また大根はひげ根が生えていてリアルだった。
プロムナードを歩く通行人は男女半々といったところだが、男性よりも女性の方が明らかに興味の目を注いでいる。
そして結構な割合で野菜柱に抱きつく。彼女たちの表情がニヤニヤしているのが印象的だった。
可愛げがあり、しかもどっしりとした物体に"しがみつきたい願望"が女性にはあるのだろうか。
柱やポスターにあるQRコードをスマホで読み取ると...
これらの柱には仕掛けがされている。貼付されているQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、その場で今日の運勢とラッキー野菜を占ってもらうことができるのだ。筆者が試しに2回チャレンジしたところ、出たのは「超大吉」と「大吉」だった。
壁面ポスターにも同じようなものが貼ってある。
トマトのQRコードを読み取ったところ、JAグループの期間限定サイト「JAウォール・ファーマーズ・マーケット」にジャンプした。
全20種の野菜の豆知識やレシピが掲載されているほか、JAの直売所検索ページや通販サイトにもリンクしている。
野菜柱に話を戻すと、目をとめたカップルたちは仲睦まじげに触ったり、記念写真を撮り合ったりしている。
設置期間は9月6日まで。新宿界隈に出かける用事があるなら、立ち寄ってみてはいかがだろう。