茨城・鹿嶋のセイコーマートに行ってみたら、「北海道」が満載だった
北海道で店舗数ナンバーワンのコンビニはどのチェーンかご存じだろうか。ローソンでもなければセブン-イレブンでもない。札幌市に本部を置く「セイコーマート」で、その数は2015年7月末で1076店舗に達する。すごいのはシェア数だけではない。顧客満足度が極めて高く、道民の熱烈な支持を集めている。
人気の秘訣を探るため、セイコーマートに行ってみたい――だが、北海道はあまりに遠い。
青森以南でセイコーマートがあるのは、85店舗の茨城県と13店舗の埼玉県のみ。そこでJタウンネット編集部は、茨城県に行ってみることにした。東関道を直進し、鹿島アントラーズのホームタウン・鹿嶋市へ向かった。
ジューシーでホクホクのカツ丼
やって来たのは、鹿島神宮の近く、高天原にある鹿嶋三笠店。付近は住宅街で、やや小さな店舗だった。店に入ってまず目に飛び込んできたのは、真っ赤に彩られた「HOT CHEF」のコーナーだ。店内調理の温かいメニューを提供している。
カツ丼や親子丼、フライドチキン、月見やきとり重など、温かいメニューが選べるのは魅力だ。陳列棚上の黒板に、「お肉がジューシー」と書かれていたので、記者はカツ丼を注文した。お肉は柔らかく、ホクホクだった。
ガラナ、クセになりそう
さて店内の売り場をじっくり見る。北海道産と思しきものが目に入ってきた。「ガラナ」だ。北海道にはあると噂には聞いていたが、実物に巡り合ったのは初めて。コーラのような色だが、実際に飲んでみると不思議なコクのある味である。クセになりそう......。
よくよく見ていくと、北海道産のものは実に多い。北海道メロンのクリームソーダや、飲むメロンゼリー、もちろんソフトカツゲンもあった。北海道出身者には懐かしい品々があるはずだ。首都圏在住のホームシック気味の道民には、絶対おすすめだ。茨城のセイコーマートを忘れるな。
「味付ラムジンギスカン」とか「味付焼肉牛カルビ」もある。「こまい」「鮭トバ」なんかも各種いろいろ品揃えがある。パッケージの表示を見ると、プライベートブランド商品が多い。
ワインのセールも見逃せない
もう一つ気が付いたのは、ワイン、シャンパンなど種類の豊富さと安さだ。南米産ワインの期間限定セールをひんぱんにやっているようで、よく見ると定価の半額という物もある。ワイン好きにはちょっと見逃せない。これは、北海道の地元の酒販店が集まって組織づくりを行った背景があるからなのだろう。
帰りがけに、メロンのソフトを購入。駐車場でなめなめ、すっかり北海道気分に浸っていた。なお鹿嶋市内には、「HOT CHEF」コーナーのあるセイコーマートがあと3店舗あるという。鹿島神宮参拝か、鹿島スタジアムでのサッカー観戦のついでに、セイコーマートをチェックするのも楽しいかもしれない。