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札幌・京都・福岡の人間は、地元が「東京と大阪の次にエラい」と思っている!?

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2015.08.14 06:01
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東京・大阪に次ぐ「日本第3位の都市」はどこか――Jタウン研究所が実施したアンケートは、やはりと言うべきか名古屋(49.3%)、横浜(20.4%)が1位、2位という結果になった。だが、都道府県別の投票結果を見ると、「名古屋、横浜ではなく、ウチの地元こそ第3位の都市!」と考えている街がいくつかあるようだ。

【前編】
東京・大阪に次ぐ「日本第3位の都市」といえば?→圧勝したのは裕福な「あの街」だった!はこちら

福岡では51.6%が地元に投票

そんな傾向が強かったのが、札幌、京都、福岡の3都市を擁する3道府県だ。福岡では51.6%、京都では37.9%がそれぞれ地元を「3位の都市」に推し、得票率が地域No.1となった。北海道はトップの座こそ名古屋(42.9%)に譲ったものの、札幌も33.3%と高い割合を示した。

古代より大陸との交流の要だった福岡、江戸・大坂と並ぶ「三都」と呼ばれ、別格の歴史を持つ京都に、広大な北海道の中心都市である札幌。名古屋や横浜には負けない、という自負を住民が持っているとしても、納得がいく顔ぶれだ。

なお選択肢に挙げた8都市のうち、さいたま・広島・仙台の3都市はいずれも得票率3%に満たず、しかもおひざ元の道県で1位を獲得することができなかった。地元県民も「我々の県庁所在地が3位とはいえない」と判断したようだ。

一方、愛知の地元支持率はダントツで、91.9%の人が名古屋に投票した。神奈川の投票先は、名古屋と横浜がほとんどを占め、それ以外の都市の得票率は7.0%しかない。

福岡(県)は神奈川と似たような傾向を示し、福岡(市)と名古屋以外ほとんど票が入らなかった。

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人口370万人の横浜vs実質的な豊かさが目立つ名古屋

Jタウンネット読者の意識は以上の通りだが、8都市の「実力」を様々なデータから比較してみよう。
以下の表は、「大都市比較統計年表・平成25年」(大都市統計協議会発行)から主な項目をピックアップし、8都市のデータをまとめたもの。

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今回2番手に甘んじた横浜は、人口が唯一300万人を超え、実質市内総生産(生産側)や大規模小売店の売場面積・総販売額・自動車登録台数など6項目で他都市を上回っている。

他方、トヨタに象徴される物づくりの盛んな名古屋がトップだったのは3項目にすぎないが、「市内銀行の預金残高」「自主財源比率」「地下鉄の営業キロ」など、資産の蓄積がある=豊かな都市という側面が、「3位の都市」としての得票を集めたようだ。

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4番手になった京都は、学校の数と生徒数で他を圧倒。若者が絶えず流入することで、町の活気につながっている。

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広島やさいたまを押さえ、5番手と健闘した札幌だが、人口10万人当たりの一般病院数は一番多い。だが、これは高齢化と道内における一極集中が進んでいることの裏返しでもあり、自主財源比率も50%を下回っていて、生活保護実人員は横浜よりも多い。

名古屋市企業立地ガイドに垣間見える自信

話を再び名古屋に戻そう。名古屋市役所の「企業立地ガイド」を見ると、それはもう自信に満ちあふれている。
同ガイドはストーリー調の構成になっていて、ある男性が「名古屋進出拠点の調査を命ずる」という辞令を受け取るところから始まる。おそらく東京の企業に勤めるビジネスマンだろう。
表紙の裏面には「日本の中心」「ビジネスに適したロケーション」「東京まで新幹線で約1.5時間、大阪まで新幹線で約50分」「国際バルク戦略港湾 総取扱貨物量8年連続日本一」など、調子のいい文句がおどる。
男性の心情を代弁するかのように、シャチホコのアイコンが次のようにつぶやく。

「東京から新幹線で約1時間40分、リニアが開業すれば40分か。名古屋も都内のようなもんじゃん」

「『~じゃん』は横浜言葉だろ!」とツッコミのひとつも入れたくなるが、横浜が眼中にないあたり、今回の投票結果も名古屋人には当然のことと映っていることだろう。

「名古屋市企業立地ガイド」表紙裏面(名古屋市役所公式サイトより)
「名古屋市企業立地ガイド」表紙裏面(名古屋市役所公式サイトより)
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