銭湯で、男の子を「女湯」(or女の子を「男湯」)に入れていいのは何歳までか調べてみた
緩い栃木と岐阜、厳しい京都
混浴がダメになる年齢について、他の都府県はどのように定めているか。それをまとめたのが下の表だ。
北海道の12歳は、47都道府県の中で最高年齢だ。半分以上の県が「10歳以上」(9歳まで可)と定めている。つまり、道の銭湯組合は全国の趨勢に合わせただけともいえる。
全国で最も厳しいのは京都の7歳で、次いで愛知・滋賀・鳥取・熊本の4県が8歳となっている。
また、福島や千葉、新潟などの県は条例でとくに定めていない。
これを見て「えっ、じゃあ成人でも異性の風呂に入っていいの?」と早合点してはいけない。
2000年12月15日、厚生労働省が出した「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」の中で、次のように書いてある。
「(入浴者に対する制限)
おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」
条例に記載のなかった島根県に問い合わせたところ、条例には明記していないものの国の管理要領に則っているという。
佐賀県も混浴に関する条文のない自治体の1つだが、その理由を次のように説明した。
「以前は条例で定めていました。しかし『公衆衛生というより風紀に関する問題ではないか』という判断から、12年前に外しました」(県の生活衛生課)
なお、公衆浴場の経営許可等の権限は、政令指定都市または中核市の場合、県から当該市に委譲される。その全ての自治体が条例で定めているかどうかは不明だが、岡山市の場合は「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」としている。