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「小雨決行、大雨強行」...祇園祭の山鉾巡行にかける京都人の心意気が熱い

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.17 16:58
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祇園祭の山鉾巡行。画像はイメージです(Japanexperterna.seさん撮影、flickrより)
Gion Festival Float

2015年7月17日の京都は、台風11号の接近による影響で激しい風雨に見舞われた。地元民のツイッターによれば「土砂降りの雨で、淀川は氾濫しそう」な状況だったそうだ。そんな状況にも関わらず、祇園祭のハイライトともいえる「山鉾巡行」は無事執り行われたという。

過去の中止理由は「応仁の乱」「第2次世界大戦」......

京都の夏の風物詩ともいえる祇園祭は例年7月1日から31日まで、1か月間にわたって行われる。その歴史は貞観11年(869年)まで遡り、これまでに1100年以上の歴史を持つ伝統ある祭礼だ。京都市内の各所で様々な神事が行われる中でも、9基の鉾と14基の山が京都市内を巡る「山鉾巡行」は祭りの最大の見どころの1つ。

台風11号が接近するなか、今年度の巡行可否をめぐる判断が前日から注目されていた。その結果――17日午前5時に、予定通り実施されることが決まった。暴風警報が出ていないことや、過去に荒天で中止になった事例がないことから、祇園祭山鉾連合会が全会一致で実施の判断をしたという。

京都の歴史を感じさせるエピソード。画像はイメージです(MShadesさん撮影、flickrより)
Kikusui Boko (菊水鉾)

実は、これまで祇園祭の山鉾巡行が前祭・後祭ともに中止されたのは、長い歴史の中でたった3回だけ。応仁の乱による京都市中の荒廃によって、1467年から99年の32年間祭自体が断絶していたのが1例目。続いて、第2次世界大戦の戦局悪化と戦後の混乱で1943年から46年にかけて祭が中止されたのが2例目になる。3例目は、1962年に京阪神急行電鉄の地下線延伸工事が行われていた際のこと。工事の影響で、四条通の山鉾の通行が困難となったことが理由で、巡行が中止されたという。

そのほか、本能寺の変やコレラの蔓延、明治天皇崩御などの理由で順延などもあったというが、山鉾巡行が全く行われなかったのは上述の3例のみだ。

このような祇園祭の歴史と、今回の巡行決定の判断をめぐって、ネットからは「京都の心意気すげえ!」「勇気ある判断に称賛」「『少雨決行、大雨強行』というスタンス、尊敬だわ...」といった声が多数寄せられた。実際に現地を訪れていた方のツイートと合わせて、ネットの反応を紹介したい。

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