スーパーで、レジ前にお菓子を開封して子どもに食べさせる親。『マズイ』と、そのまま棚に戻しやがった
店員さんの悲鳴が、編集部には山のように寄せられています――。
というわけで、前回に引き続きスーパーの店員が見た「迷惑な客・非常識な客」をタイプ別に紹介する。
子どもを好き放題させるダメ親
やはり投稿が多かったのが、「子ども」にまつわる怒りだ。店員たちの矛先は傍若無人の子どもよりもむしろ、それを叱らず放置する親たちに向けられる。
「小学1年生くらいと思われる2人が、くし形に切ってラップをかけた状態で出しているスイカの、種を指でほじって何粒出せるか競争していた。母親らしき女は止めようともせずにニコニコしている。結果、そこにあったスイカ全滅。完全に、バカとしか言いようがない」(愛媛県・50代女性)
同じ投稿者からもう1つ。
「レジ後ろのサッカー台(袋詰めするところ)の上で、よちよち歩きの子どもを土足のまま遊ばせている母親。おまけにその場でおむつ替え! それでいて『うちの子どもが世界一かわいいでしょ』とアピール。そんなわけあるか!」(愛媛県・50代女性)
小さい子どもの世話が大変なのはわかるが、おむつ替えはちょっと勘弁してほしい。
「ある時新商品のお菓子が入ってきました。陳列が終わる寸前に、子どもが母親に『これ食べたい』というと、『ハイハイ』と僕の目の前でそのお菓子を開封して、子どもに食べさせてました!
しかも子どもが『マズイ』と言うと母親も一口食べて『本当ね~』と言いながら棚に戻していきました!
注意したら、
『子どもが食べたいって言った! 買ってまずかったら無駄になる! 試食だ!』
押し問答の間に他の従業員が警察に通報していたので、そのまま連れて行ってもらいました。後から、父親が代金を持ってきて謝罪しましたが、二度と来てほしくないです」(東京都・年齢不明男性)
勝手にレジ前の商品を開ける、はよく聞くが、そのまま戻すというのは凄まじい。
試食のマナーを守れない客
また、「試食」をめぐるトラブルも、店員たちのストレスを増大させている。
「入り口でコーヒーを配って、試飲しながら買い物させるような専門店がありますが、そこと勘違いをして、試食しながら買い物する客が多いこと。 基本、商品が汚れるので店内は飲食禁止ですが、社員も注意するとクレームになるので黙認。挙句の果てには、商品を試食のモノで汚しておいて、シカトして置いて行ってしまう。日常茶飯事です。
試飲コップを数個持って、先に買ったワインを飲みながら買い物する上級者(バカモノ)もいます」(東京都・40代男性)
また、昨今の食品アレルギー問題に関連したこんな投稿も。
「スーパーによってはアレルギー対策にとても厳しく、子どもだけでの試食はNGになってるところも。なので子ども1人で来たときには、『大人の人と一緒に来てね!』と声をかけるのですが、あるとき母親がドカドカと乗り込んできて......。
『は?何?うちの子にアレルギーとかないから! ほら食べな! 全部食べちゃいな!』
そのときは果物の試食だったのですが、用意したカットフルーツすべてを平らげる子ども。そして『けっ!』と私を睨みつける母親......。
頭おかしいの?」(神奈川県・40代女性)
試食は「食べ放題」ではない。
「お客様は神様です」が悪循環を...
以上、店員が選んだスーパーの迷惑客たちを4つのパターンに分けて紹介してみた。上記で投稿を取り上げた都内の現役店員は、こんな「惨状」になった原因をこう分析する。
「お客様は神様だ、と勘違いしてる客や、社員が多すぎてモラルが低下しています。汚い大人が、子どもに汚いことを教えて、恥ずかしいです」
客の意識はもちろん、店の経営側も「神様」という考えにとらわれ、そのしわ寄せが現場の店員に来ている、というわけだ。そんな大人たちの姿を子どもが見ることで、さらなる悪循環が生まれている――だとすれば、非常に困った話だ。
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