「他人が握ったおにぎり」食べられない人47.8%!こんなに多いとは...
小学生の4人に1人が、「他人が握ったおにぎりに抵抗がある」と答えたという、ベネッセの調査結果がある。食の衛生管理について意識が高い家庭で育つ子どもほど、親の意識が反映されているようだ。それでは、大人の皆さんの実態はいったいどうなんだろう。
......というわけで、Jタウン研究所では、「他人が握ったおにぎり、食べられる?」というテーマで、都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数858票、2015年4月8日~7月1日)。
結果が、上の円グラフだ。「食べられる」は448票、52.2%、「食べられない」は410票、47.8%だった。なんと、かろうじて「食べられる」派が過半数となってはいるが、「食べられない」派の割合も半数に近い。前述の小学生の結果より多いではないか。
一方、「食べられない」と答えた人の率を、各県ごとに0~30%、31~50%、51~70%、71~100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。
色分けされた地図を見ると、とくに東北や日本海側は、「食べられない」率が低い赤とオレンジが集中しているような気もする。一方、関東・東海の一部に、「食べられない」率の高いグリーンや青が見られる。地域的な偏りはあまりないが、大阪、福岡など、大都市を抱える都道府県に比較的多いことがわかる。詳しくは、各都道府県の調査結果を見てみよう。
東京の「食べられない」率は全国平均と同じ
まず東京都だ。「食べられる」は52.2%、「食べられない」は47.8%だった。全国平均とぴったり同じという結果である。
「食べられない」率が高いのは?
「食べられない」率の高い県の例として、神奈川県が挙げられる。「食べられる」は48.4%、「食べられない」は51.6%だった。食べられない人は過半数を超えている。
また埼玉県57.1%、茨城県55.2%、群馬県63.6%と、関東エリア各県の「食べられない」率は高い。
一方、静岡県の場合、「食べられる」は25%、「食べられない」は75%である。4人のうち3人は、「食べられない」と答えている。
「食べられない」率が高い、大阪と奈良
ここで関西を見てみよう。大阪府の場合、「食べられる」は47.4%、「食べられない」は52.6%だった。食い倒れの地・大阪で、他人の握ったおにぎりの「食べられない」率はけっこう高い。
また奈良県は60%と、さらに高い。しかし関西の他の県は、滋賀県33.3%、京都府46.2%、兵庫県30.8%、和歌山県0%と、のきなみ5割を切っている。
「食べられる」派の代表は新潟
一方、「食べられない」率の低いところ、つまり他人の握ったおにぎりでも平気だよ、という県を見てみよう。
宮城県の場合は、「食べられる」が62.5%、「食べられない」は37.5%だった。
もう一つ、「食べられる」派の代表が、新潟県だ。なんと「食べられる」は100%、「食べられない」は0%だった。新潟県民は、他人の握ったおにぎりでも抵抗なく食べられる、ということだ。
「食べられない」率が30%以下のところ、上の地図の赤く塗られた県は、全部で13県だった。前述の新潟県を筆頭に、青森県、山形県、富山県、長野県、三重県、兵庫県、和歌山県、島根県、山口県、香川県、愛媛県、宮崎県と並ぶ。
地域はまったくバラバラだが、どこも豊かな自然に恵まれた県のようだ。米どころと呼ばれる土地も多い。他人が握ったおにぎりでも、あまり抵抗なく食べられる、というのは、こんな環境から育まれるのかもしれない。