えっ、通じないの? 各地の「実は方言」だった言葉...「ばくる」「くだく」「ネチ」
先日、「共通語だと思い込んでいたけど、実は方言だった」言葉についてJタウンネットで特集したところ、多くの読者の方から反響をいただいた。
というわけで今回も、皆さんの「通じなかった......」思い出とともに、「実は方言」を紹介していきたい。
北海道「ばくりっこしませんか!」
あるツアーに参加したとき、友人と隣の部屋になりたくてその部屋のお客さんに、「部屋をばくってください」とお願いしましたが、相手は「???」。ちょっとうるさい場所だったので、聞こえなかったんだと思ってさらに大きな声で、
「ばくってほしいんです! ばくりっこしませんか?」
と連呼しました。当然その方は何のことかわからずずっとポカーン......。
友達に「それどういう意味?」と言われて、やっと「ばくる(=交換する)」が方言だと知りました。(北海道・40代女性)
青森「くだいてください」
くだく。
会社の総務の人に「この1万円札くだいてください」と言ったら、「は? 噛み砕くの?」と返され、初めて「くだく」が標準語でないことを知りました。
私の住む青森では、「両替する」という意味で「くだく」を使います。(青森県・50代男性)
栃木「うっちゃる」
うっちゃる→「捨てる」こと。
「こんなところ置いとくと、うっちゃっちゃうよ」という風に使います。(栃木県・30代)
静岡西部「ネチが痛い」 歯医者さん「?」
静岡県菊川市の方言。歯茎のことを「ネチ」って言います。
東京の歯医者さんで「ネチが痛い」と言いましたが、理解してもらえませんでした。(東京都・40代)
伊豆「うそぉー」 東京「嘘じゃないって!」
高校時代に東京から伊豆の下田に越してきたのですが、友達に何か話すと「うそぉー」と言われ、「ううん、ほんとだよ」と返すと友達が「......」になるという会話が何度か繰り返されました。
どうも「うそぉー」というのは疑いの言葉ではなく、「へぇー」とか「そーなの」という相槌なのだとやがて理解しました。(静岡県・50代女性)
あの言葉の意外な語源は?
以上、東日本からの投稿を中心に紹介した。
(東海以西はこちら)
「せこい」と言ったらあわや大ゲンカ...各地の「実は方言」だった言葉
冒頭に挙げた「ばくる」は、北海道ではかなり一般に使われている言葉なので、共通語と信じている人も結構多いのだとか。その語源は、馬や牛の売り買いを生業とする「博労(ばくろう)」とのこと。
「うっちゃる」は相撲の「うっちゃり」と同じく、「打ち遣る」が変化した言葉だ。元々は江戸言葉だったが、今では東京ではあまり使われず、栃木をはじめその周辺地域に残っている。
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