村おこしの主役は「メダカ」? かつての宿場町が目指す地域振興
全国各地からメダカを集め、協力して飼育と販売を
奈良県東部の山間の村、曽爾村(そにむら)は伊勢街道沿いにあります。かつては宿場町として栄えた山粕(やまがす)地区に、メダカをつかった観光名所が誕生しました。
曽爾村には伊勢本街道が通っていて、その中に「めだか街道」を立ち上げて、メダカで村を盛り上げていこう!と考え、お年寄りから若い衆まで10軒の家で飼育と販売をしています。
曽爾村では2005年には2230人いた人口が2015年には1612人となり、4割を超える人が65歳以上という、過疎化と高齢化に悩む村です。こうした中、メダカの人気を知った代表の増田さんが、全国各地から珍しいメダカを集め、観光客を呼んで村を盛り上げようと近隣住民たちと「めだか街道」を発足したといいます。めだか街道では、およそ25品種のメダカを飼育し、各家の軒先で展示し販売も行っているんです。
毎年4月には屋台やメダカすくいが楽しめる「めだか街道開き」というイベントも。
メダカで村おこし。今小さなメダカに大きな期待が集まっています。(ライター:ツカダ)