意識高そうな「発泡酒&第三のビール」でランキングを作ってみた
意識高い人になりたい。
学生時代からこの方、「趣味はボランティアです」「スタバでノマドなう」という類の方々を馬鹿にして過ごしてきたのだが、気が付けばもう××歳。いつまでも、「趣味はまとめサイト巡回です」「吉呑みでぼっちなう」という低意識な日々を送っているわけにはいかない。そろそろ意識高い感じで、人脈とか広げたい......!
とはいえ、いきなり炭酸水を持ち歩き、グラノーラを主食にするような根本的転回は難しい。第一、そんなお金はない。
ここはまず、身近なモノから、少しずつ意識を高めていかねば。
というわけで。
日々の晩酌に欠かせない庶民の味方、発泡酒&第三のビール。この中で、より「意識高い」モノを検討することにした。
今回、候補として選んだのは以下の製品だ。
(1)キリン・のどごし〈生〉
(2)サントリー・金麦
(3)キリン・淡麗グリーンラベル
(4)サッポロ・麦とホップ The gold
(5)アサヒ・クリアアサヒ
これら主要メーカーの5銘柄に、リーズナブルな輸入製品代表として日本酒類販売の「ナイスクリア プレミアム」(原産国:韓国、85円)を加えた6銘柄で、「意識高い」「意識低い」をカテゴライズすることにした。
グリーンラベルは意識高いっぽい
というわけでまずは筆者が、自らの独断でセレクトしてみた。
(↑意識高い)
淡麗グリーンラベル
金麦
クリアアサヒ
麦とホップ The gold
のどごし〈生〉
ナイスクリア
(↓意識低い)
「意識高い」人たちといえば、ランニングをしたりオーガニックな食べ物を好んだり、基本的に健康に気を使っている傾向がある。となれば、糖質70%オフのグリーンラベルこそが、「意識高い」への道に一番近い銘柄なのではないか。
金麦は壇れいさんのCMの印象もさりながら、これが好きな人はほかの第三のビールを見下す「意識高い」酒飲みが多い気がする(個人的印象)ので、上位に持ってきてみた。
あとは「意識高い」人たちはメジャーなモノをくさすイメージなので、このジャンルの代表格であるのどごし〈生〉は申し訳ないがこの位置で。低価格のナイスクリアも残念ながらこのあたりだろう。
CMに流されるヤツは意識低い?
若手編集部員にも協力してもらった。まずは、Aさんのセレクト。
(↑意識高い)
クリアアサヒ
淡麗グリーンラベル
麦とホップ The gold
ナイスクリア
金麦
のどごし〈生〉
(↓意識低い)
「のどごし〈生〉は『売り上げNo.1!』のCMをさんざんやってた印象が強くて、そういうモノに流されて買っちゃう人はやっぱり意識低いのかな......と。淡麗グリーンラベルは糖質を抑えてそれでいて味がしっかりしてる、ってところが意識高そう。クリアアサヒはガンガンいけます」(Aさん)
最後は好みの問題の気もする。だが、CMには安易に流されない、というのは「意識高い」を探るうえで重要な指針かもしれない。
浅野忠信は意識高そう
ついで、Sさん。彼は下戸なので、CMのイメージを中心に選んでくれた。
(↑意識高い)
麦とホップ The gold
金麦
淡麗グリーンラベル
クリアアサヒ
ナイスクリア
のどごし〈生〉
(↓意識低い)
「クリアアサヒやのどごし〈生〉はCMからしてやっぱり大衆的なところを狙ってる感じがありますね。学生のバーベキューとかで飲んでるイメージです。麦とホップや金麦は、週末にしっとり飲む的な......。淡麗グリーンラベルは、飲む年齢層も高そうなので」(Sさん)
先ほどとは逆に、CMの印象こそが「意識高い」のカギだという分析だ。確かに、意識高い人たちもCMには流されないという態度は取りつつ、海外などの凝った広告なんかは大好きで、よくフェイスブックでシェアしてくるイメージがある。そこを行くと、浅野忠信さんらを起用している麦とホップは、確かに意識高そう。
グリーンラベルにまさかの...
最後に選んでもらったのが、Kさん。編集部でも屈指の愛酒家だ。
(↑意識高い)
クリアアサヒ
金麦
麦とホップ The gold
淡麗グリーンラベル
のどごし〈生〉
ナイスクリア
(↓意識低い)
「のどごし〈生〉は、やっぱりガブガブいく感じなんで。問題は淡麗グリーンラベル。一見意識高い風に見えるんですけど......ただ、結局糖質とか気にしてるような人って、そんな意識高い生活を送れていないんじゃないかと思うんですよね(意識高いサイドから低いサイドへ移しつつ)」(Kさん)
なんと、「意識高い」トップに何の疑いもなく配置していたグリーンラベルが、あっさり「意識低い」側に......。だが、酒飲みならではの説得力ある理論に、筆者も黙ってうなずくしかなかった。
あなたも始めよう、意識高い発泡酒&第三のビール生活
以上、3人の意見を参考にしたうえで、今回は「金麦」こそが比較的誰もが納得する「意識高い」銘柄だと認定したい。クリアアサヒ、そして厳しい指摘はあったものの淡麗グリーンラベルが次点といったところだろうか。
さっそく筆者も明日から、金麦を傾けながらビジネス書を読んで自分への投資を行いたいと思う。
あ、でも今夜は疲れたので、キンキンに冷えたのどごし〈生〉がいいです。