夏でもひんやり甘い! 新味覚「冷やし焼き芋」を食べに行ってみた
「ベニハルカ」のねっとり感に人気沸騰
副店長の佐久間勇さんに話を聞く。冬の焼き芋は10月から11月に始まって、例年4月には終わっていたという。今年は生産農家からの提案もあって、「冷やし焼き芋」の販売を5月1日から始めたとのこと。実は、「冷やし焼き芋」には「ベニハルカ」という品種のサツマイモが使われている。この品種のねっとりした食感が「冷やし焼き芋」に適しているという。
そもそも千葉は江戸時代以来のサツマイモの産地。1735年、青木昆陽が8代将軍徳川吉宗の命を受け、現在の千葉市と九十九里浜町で試作したことから始まったと伝えられている。後に起こった天明の大飢饉(1784~86)ではサツマイモによって多くの人が救われた。

そんな歴史のある千葉のサツマイモだが、近年は、ホクホクとして味が良い「ベニアズマ」が主流となっていた。数年ほど前から「ベニハルカ」が生産されるようになり、ねっとりした、しっとりした食感に、じわじわと人気が出るようになったとのこと。

佐久間副店長の話を聞きながら、試食をしてみた。あつあつの焼き芋も良いが、ひんやり冷たい焼き芋はいったいどんな味わいだろう。
生まれて初めての体験だったが、甘くねっとりした焼き芋は、まるでスイーツのようだった。フレンチかイタリアンの食事をした後に、デザートとして出されても不思議ではないと思った。しっとり、ジューシーな甘~いデザート、「冷やし焼き芋」の意外な可能性に、新鮮な驚きを感じた。

この「冷やし焼き芋」は数に限りがあるため、6月中旬までの期間限定販売の予定だ。商品の詳細、在庫状況などについては「山武緑の風東金店」までお問い合せを。