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夏でもひんやり甘い! 新味覚「冷やし焼き芋」を食べに行ってみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.06.15 16:11
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ひんやり甘い、冷やし焼き芋(写真はすべて編集部撮影)
ひんやり甘い、冷やし焼き芋(写真はすべて編集部撮影)

焼き芋といえば、ふつう冬の寒い時季に食べるものだ。ホッカホカの石焼芋は、とくに女性に人気がある。この焼き芋の常識を打ち破った「冷やし焼き芋」なるものが登場した。「冷たい焼き芋 新食感 女性に人気......」という記事が、2015年6月9日、千葉日報に掲載されたので、地域のおもしろネタを捜索中の編集部は、早速現地に行って、食べてみた。

JAの敷地内にある「山武緑の風東金店」
JAの敷地内にある「山武緑の風東金店」

場所は、千葉県東金市。大網から国道128号線で向かう。東金市役所の斜め向かいに、めざすJA山武郡市の農産物直売店「山武緑の風東金店」があった。JR東金線の東金駅からも近い。徒歩5分くらいだろうか。

店に入ると、開店したばかりにもかかわらずお客さんでにぎわっていた。JAの直売所だけに、付近の農家から運び込まれた新鮮な農産物が並べられている。朝早めに買いに来る常連さんが多いようだ。レジの左手の目立つ位置に、「冷やし焼き芋」コーナーがあった。

試食ができる「冷やし焼き芋」コーナー
試食ができる「冷やし焼き芋」コーナー

トレーの上に、輪切りにされた「冷やし焼き芋」が並んでいた。一つずつ爪楊枝がさしてあり、試食ができるようだ。千葉日報の前に、5月21日、日本農業新聞でも記事として取り上げらたらしい。それぞれの新聞の切り抜きが掲示されていた。FMラジオのbayFMでも放送されたという。

保冷庫に陳列されている「冷やし焼き芋」
保冷庫に陳列されている「冷やし焼き芋」

試食コーナーの後ろに保冷庫があり、他の清涼飲料水と一緒に袋入りの「冷やし焼き芋」が陳列されていた。袋にはなんと「あつあつ」と印刷されているが、これは冬の焼き芋用の袋を流用しているのであろう。

袋の中の焼き芋、1個150円
袋の中の焼き芋、1個150円

「ベニハルカ」のねっとり感に人気沸騰

副店長の佐久間勇さんに話を聞く。冬の焼き芋は10月から11月に始まって、例年4月には終わっていたという。今年は生産農家からの提案もあって、「冷やし焼き芋」の販売を5月1日から始めたとのこと。実は、「冷やし焼き芋」には「ベニハルカ」という品種のサツマイモが使われている。この品種のねっとりした食感が「冷やし焼き芋」に適しているという。

そもそも千葉は江戸時代以来のサツマイモの産地。1735年、青木昆陽が8代将軍徳川吉宗の命を受け、現在の千葉市と九十九里浜町で試作したことから始まったと伝えられている。後に起こった天明の大飢饉(1784~86)ではサツマイモによって多くの人が救われた。

農家から持ち込まれたばかりのベニハルカとベニアズマ
農家から持ち込まれたばかりのベニハルカとベニアズマ

そんな歴史のある千葉のサツマイモだが、近年は、ホクホクとして味が良い「ベニアズマ」が主流となっていた。数年ほど前から「ベニハルカ」が生産されるようになり、ねっとりした、しっとりした食感に、じわじわと人気が出るようになったとのこと。

店員さんが試食をすすめてくれた
店員さんが試食をすすめてくれた

佐久間副店長の話を聞きながら、試食をしてみた。あつあつの焼き芋も良いが、ひんやり冷たい焼き芋はいったいどんな味わいだろう。

生まれて初めての体験だったが、甘くねっとりした焼き芋は、まるでスイーツのようだった。フレンチかイタリアンの食事をした後に、デザートとして出されても不思議ではないと思った。しっとり、ジューシーな甘~いデザート、「冷やし焼き芋」の意外な可能性に、新鮮な驚きを感じた。

スイーツとして魅力の「冷やし焼き芋」。写真はイメージ
スイーツとして魅力の「冷やし焼き芋」。写真はイメージ

この「冷やし焼き芋」は数に限りがあるため、6月中旬までの期間限定販売の予定だ。商品の詳細、在庫状況などについては「山武緑の風東金店」までお問い合せを。

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