子どものころ使ったあの「小さな鉛筆削り」、大阪の企業がシェア8割を占めていた!
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年5月19日放送で、「大阪製ブランド」について取り上げていました。
大阪府は2012年から、大阪府内のものづくり中小企業などの優れた技術に裏打ちされた、創造力にあふれた製品のブランド認証制度、いわゆる"大阪製ブランド"を創設しました。応募の基準は、本社や製造拠点が大阪府内にある企業で、大阪府内製造した製品であればよいというものです。これまでに大阪製ブランドに認証されたのは、スタートした2012年度は12製品、2013年度は7製品、2014年度は13製品です。
大阪には世界に誇る技術を持っているにも関わらず、食べ物に関するブランド認定はあっても製品に関する認定制度はなかったといいます。また、素晴らしい技術を持った職人さんほど自分の技をひけらかさないので、そのスゴさが知られていない企業が多くありました。そこで、「もっと大阪の製品や技術の高さを知って欲しい!」というのが大阪製ブランドを立ち上げたきっかけになったそうです。
今後は日本だけでなく世界に、大阪の製品の良さを発信できればと考えています。
こんなモノが欲しかった!を叶える鉛筆削り器
2014年度に認定された、"思わずダレかにあげたくなる?!"大阪製ブランドのひとつが、大阪・松原市にある中島重久堂。国内唯一の小型鉛筆削り器の専門メーカーです。
創業80年以上で、小型鉛筆削りの国内シェア8割を占めています。この会社で大阪製ブランドに認定された商品が、鉛筆と鉛筆をつなぐ「TSUNAGO(ツナゴ)」です。
「TSUNAGO」には鉛筆を削る3つの穴が開いています。まず1つめの穴で短くなった鉛筆の後ろを削って穴を開けます。2つめの穴でつなげるもう1本の鉛筆を削ります。3つめの穴で木くずを落として綺麗にすると、2本の鉛筆がカチッとつなげちゃうんです。
短い鉛筆を捨ててしまうのは"もったいない"と思い、もったいない精神と、職人の手による確かな技術から生まれたのが「TSUNAGO」でした。「TSUNAGO」は現在、世界各国から注文を受け、1ヶ月でおよそ4000個製造することもあるということで、今注目の大阪製品なのです。
鉛筆と鉛筆をつなぐときのピッタリ感がたまらない、ついついクセになっちゃいそうな鉛筆削り器ですよ!(ライター:ツカダ)