魚はゼロ...かごしま水族館の水槽「沈黙の海」が「トラウマ」モノだと波紋
水族館というと、東京の葛西臨海水族園、大阪の海遊館、沖縄美ら海水族館、山形県の加茂水族館など、全国各地に個性的な施設が多く、子どもはもちろん大人にも人気が高い。
そんな中、鹿児島市にある「かごしま水族館」に関して、2015年5月6日に発信された次のようなツイートが波紋を広げている。
かごしま水族館には「沈黙の海」と名付けられた水槽があるという報告である。その水槽にはなんと、水以外に何も入っていないのだそうだ。投稿者はこの水槽が今も「トラウマ」だという。
これには1万5000を超えるリツイートがあり、さまざまな反応が寄せられている。
添えられた謎ポエムというのは、下の文章。全文を引用する。
青い海 なにもいない
もう耳をふさぎたいほど
生きものたちの歌が聞こえていた海
それが いつのまにか、なにも聞こえない
青い海
人間という生きものが
自分たちだけのことしか考えない
そんな毎日が続いているうち
生きものたちの歌がひとつ消え
ふたつ消えて
それが いつのまにか なにも聞こえない
青い 沈黙の海
そんな海を子どもたちに残さないために
わたしたちは 何をしたらいいのだろう?
読んだ感想はいかがだろう。
環境破壊の果て、魚が一匹もいなくなってしまった「沈黙の海」――件の水槽はそれを表現し、人々に警鐘を鳴らす目的で作られたものらしい。
子どもが見たらどうだろう、と指摘する人もいて、こんなコメントが寄せられている。
沈黙の海を見るためだけに、鹿児島に行きたいという人も少なくないようだ。