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うどん県何やってんの...香川県が極秘飼育していたポケモン「ヤドン」800匹に逃げられる

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.04.01 14:44
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四国新聞は香川県高松市に本社のある地方紙だ。地元・香川に密着した紙面で、2014年5月26日の一面トップは「かけうどん15円値上がり」だった。

4月1日、香川県民に驚愕の事実が知らされる

2015年4月1日、同紙の朝刊を開いた読者は驚いた。紙面に「極秘プロジェクト目的で香川県が極秘に飼育していた謎の生物『ヤドン』が集団脱走した」――という広告記事が掲載されていたからだ。

香川県ヤドン研究センターは、こう注意を促す。

「ヤドン800匹脱走 ご注意ください」

さらに同日6時、香川県公式観光サイト「うどん県旅ネット」にヤドンの特設ページが開設された。新聞とほぼ同じものが閲覧できる。

うどん県新聞号外を伝えるウェブページ(うどん県旅ネットより)
うどん県新聞号外を伝えるウェブページ(うどん県旅ネットより)

ヤドンは、ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクターだ。ピンクの肌で短い4本足。高さ1.2メートル、重さ36キロ。長い尻尾からは、栄養分はないが甘みのある液体が出る。
ヤドカリ+鈍感から命名されたようで、動きは緩慢でおとなしい。のほほんとしている。どこかとぼけた外見から、ポケモンの中でも比較的人気がある。

さて、問題の記事によれば、水不足に陥りがちな香川県は、ヤドンがあくびをすると雨が降るという言い伝えに着目していた。1964年に瀬戸内海の無人島に研修センターを設立して飼育を開始、あくびと降雨のメカニズムを解明しようと研究を続けていた。

雨乞いプロジェクトは日の目を見ることなく昨年終了したが、11月からは「しっぽに含まれる甘味成分の分析と再現」に研究テーマを方向転換し、新たな甘味料の開発に取り組んでいた。800匹の大脱走はその矢先に起きた――ということらしい。

全国からヤドン目撃情報が多数

号外が「目撃情報をツイッターでお寄せください」と呼び掛けたところ、昼の13時現在で410匹の情報が寄せられた。
情報提供者の投稿を見る限り、大きくなったり小さくなったり、そのサイズはいろいろだ。

Jタウンネットにもヤドン出没!?

もちろんこれはエイプリルフールネタだが、ニュースに接した人たちは結構ノリノリ。本日中に800匹集まるかもしれない。

県の担当者によると、「目撃情報ページについては、800匹集まった時点で『ご協力ありがとうございました!』で一区切りつける予定ですが、特設ページは何らかの形で残すことを考えています」とのこと。

ヤドンのPNG画像は特設ページに8種類アップされている。
編集部も1匹つく...周辺を捜索したところ、ヤドンを目撃した。まさか東京まで逃げているとは。ヤドンが狙っているのは東京・牛込の銘菓「おっぱいちゃん」である(参照:男のロマンがここに...新宿区牛込の銘菓「おっぱいちゃん」を食す)。

「おっぱいちゃん」とヤドン(編集部が目撃)
「おっぱいちゃん」とヤドン(編集部が目撃)

なお、号外に書かれている希少糖の話はジョークではない。
県は産学官が連携した「希少糖プロジェクト」を立ち上げている。商品化された「レアシュガースウィート」は天然由来成分でできていてノンカロリー、それでいて甘味は砂糖の70%程度もある。2014年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞を受賞した。

レアシュガースウィートのショッピングサイト
レアシュガースウィートのショッピングサイト

「うどんだけじゃない」を地で行くあたり、香川県の巧みなPR戦略に感心するばかり。うどんとヤドンでは、一文字しか変わってないじゃないか!というツッコミはひとまず置いておこう。

なお、このエイプリルフール企画は株式会社ポケモンから県に持ち込まれ、今回はじめて実現したという。

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