うどん県何やってんの...香川県が極秘飼育していたポケモン「ヤドン」800匹に逃げられる
4月1日、香川県民に驚愕の事実が知らされる
2015年4月1日、同紙の朝刊を開いた読者は驚いた。紙面に「極秘プロジェクト目的で香川県が極秘に飼育していた謎の生物『ヤドン』が集団脱走した」――という広告記事が掲載されていたからだ。
香川県ヤドン研究センターは、こう注意を促す。
「ヤドン800匹脱走 ご注意ください」
さらに同日6時、香川県公式観光サイト「うどん県旅ネット」にヤドンの特設ページが開設された。新聞とほぼ同じものが閲覧できる。
ヤドンは、ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクターだ。ピンクの肌で短い4本足。高さ1.2メートル、重さ36キロ。長い尻尾からは、栄養分はないが甘みのある液体が出る。
ヤドカリ+鈍感から命名されたようで、動きは緩慢でおとなしい。のほほんとしている。どこかとぼけた外見から、ポケモンの中でも比較的人気がある。
さて、問題の記事によれば、水不足に陥りがちな香川県は、ヤドンがあくびをすると雨が降るという言い伝えに着目していた。1964年に瀬戸内海の無人島に研修センターを設立して飼育を開始、あくびと降雨のメカニズムを解明しようと研究を続けていた。
雨乞いプロジェクトは日の目を見ることなく昨年終了したが、11月からは「しっぽに含まれる甘味成分の分析と再現」に研究テーマを方向転換し、新たな甘味料の開発に取り組んでいた。800匹の大脱走はその矢先に起きた――ということらしい。