いただきますの「合掌」、全国共通のマナーじゃなかった! 東北人は...?
2015.03.20 06:00
「いただきます」は案外新しい習慣
そもそも日本の「古き良き伝統」と思われがちな「いただきます」の挨拶だが、篠賀大祐さんの『日本人はいつから「いただきます」するようになったのか』によれば、この習慣が全国的に広まり始めたのはせいぜい大正~昭和初期で、一般化したのは戦後に入ってからの話だという。
特に戦後の普及については、学校教育の成果によるものという説もある。食事マナーについてのしつけが保育園や幼稚園、小学校などで広く行われてきたことを見ると、確かにうなずける説明だ。
「合掌」に見られる地域差についても、元々の宗教・宗派的な風土に加え、こうした教育現場の取り組みの違いが、色濃く影響を及ぼしているのではないだろうか。