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面白い試み! 北海道を「世界のロリータが集まる里にしたい」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.03.18 06:00
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展示会でモデルを務めた女性たち(北ロリのフェイスブックページから転載)
展示会でモデルを務めた女性たち(北ロリのフェイスブックページから転載)

レースやフリル、リボンをあしらった「ロリータファッション」(ロリィタファッションとも)。2004年のヒット映画「下妻物語」で深田恭子さん演じる竜ヶ崎桃子が着こなした姿が印象に残っている人も多そうだ。

その愛好者は全国各地にいるが、札幌や小樽をロリータの里にしようと頑張る企業がある。2011年からSapporo lolita clubを展開する「北ロリ」だ。
ロリータファッションの企画製造販売を行いながら、札幌市と共同でイベントを開催したり、小樽でティーパーティーを開いたり、函館や小樽の観光地を巡るツアーを実施したりしている(参照:さびれる小樽、救世主はまさかの「ロリィタ」?)。

赤れんが庁舎でファッションショー

2015年3月14日、赤れんが庁舎で北ロリ主催の展示会「ロリィタファッションの世界」が開催された。

展示会「ロリィタファッションの世界」のポスター
展示会「ロリィタファッションの世界」のポスター

展示会には北ロリを含む8社9ブランドが参加した。披露された衣装の種類は、甘ロリが2点、クラロリが2点、和ロリが1点、ゴスロリが3点、新作が10点。そのうち北ロリが提案した衣装は、ビクトリアン朝をイメージした優しく上品な乙女スタイルだ。

展示会で披露された衣装の一部(北ロリのフェイスブックページから転載)
展示会で披露された衣装の一部(北ロリのフェイスブックページから転載)

当日の一般参加者は150名で、うち外国人が100名。ミニファッションショーも午前と午後の2回行われ、希望者は衣装の試着や写真撮影を楽しんだ。

「ロリィタファッションの世界」の2回目のフロアショー(YouTubeより)

外国人観光客が「KAWAII~♪」を連発!

北ロリの担当者によると、外国からの参加者は次のようにイベントを楽しんだという。

「モデルさんとの写真撮影を楽しまれる方が多く、日本発のロリータファッションを興味深く見ていました。KAWAIIの連発で大いに盛り上がりました」
「北海道の気温に適した温かいコートの開発をして欲しいとの声がありました」
「普通の洋服同様、着回しのきくロリータ服を作って欲しいとの要望もありました」

Sapporo lolita clubを立ち上げた当初、北海道のロリータファッション聖地化を目指していた北ロリ。しかし現在は方向を修正し、「ロリータの里ランド北海道」をコンセプトに、世界のロリータが北海道の大自然を謳歌できる里を目指しているという。

道庁とタイアップしたイベントは今のところ予定されていないが、2015年は「第3回小樽カワイイティーパーティー」や、恵庭市で行われる「えこりん村薔薇祭り」の開催が決まっている。

コートは道内在住の外国人からも好評

ロリータファッションと北海道の結びつきについて、外国人はどのように見ているのか。

2014年7月に道庁がとりまとめた「平成25年度『道内クリエイティブビジネス先進事例等調査事業』の結果について」によると、道内在住の外国人は「ロリータファッションは北海道らしさがない」と答えていた。
一方で「(ロリータファッションの)コートは綺麗で暖かそうである」「コートに関しては可愛いのでほしい」といった意見も。

北海道を訪れる外国人観光客は増加の一途を辿っている。近年は中国やオーストラリアだけでなく、マレーシアやインドネシア、タイの東南アジア3カ国の伸びが目立つ。

外国人が北海道に求めるものに、現時点でロリータファッションは入っていないのかもしれないが、衣装そのものについて評価する声があるのは事実。札幌がアジアのクリエイティブのハブになれば、状況が一変する可能性もある。

北ロリの挑戦はまだまだ始まったばかり。道内の他のクリエイティブ産業とも連携して、新たなムーブメントが起こることを期待したい。

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