意外な区が上位に!東京都「図書館」充実度ランキング
広島市や福岡市よりも図書館の本が多い杉並区
そんな東京の図書館で最も充実している区はどこだかご存じだろうか。文教のイメージが強い文京区を挙げる人もいるだろうが、蔵書数で一番多いのは人口54万1000人の杉並区だ。同区内にある13館の全館蔵書冊数は約238万。これは広島市や福岡市、京都市を上回る。
以下、世田谷区が197万冊、大田区が175万冊と続き、少々やんちゃなイメージの強い足立区が171万冊で4位にランクインしている。
23区の中でも、隅田川東岸の5区は近年図書館施設の充実が目立つ。
下の表は、「日本の図書館2013」「平成25年度東京都公立図書館調査」をもとに蔵書数や貸出総数等をまとめたもの。全館蔵書冊数の多い順に並べている。うち青く塗ってある足立、江東、江戸川、葛飾、墨田の5区が隅田川東岸に位置する。
この中では墨田区がやや見劣りするが、「東駒形コミュニティ会館」(約8万8000冊)、「梅若橋コミュニティ会館」(約9万冊)、「横川コミュニティ会館」(約8万冊)はカウントされておらず、実際はもっと多いと見られる。また2013年4月1日に事実上の中央館である「ひきふね図書館」がオープン。ここ2年のあいだにサービスを拡充させている可能性がある。
全館蔵書冊数10位の葛飾区は、JR金町駅から徒歩2分のところに中央図書館を2009年にオープン。開館時間は9~22時、休館日は月1日で、2014~2015年の年末年始は1日も休まなかった。