京都・龍谷大学があえて今「農学部」を設置した理由
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年2月3日放送で「龍谷大学が農学部新設」について取り上げていました。
大学の定員割れが問題となっている現在、学生獲得のために個性的でユニークな学部が続々と誕生しています。
たとえば、法政大学のキャリアデザイン学部、宇都宮共和大学のシティライフ学部、明海大学のホスピタリティ・ツーリズム学部、駒澤大学のグローバル・メディア・スタディーズ学部などなど。
一見聞いただけではどのようなことを学ぶ学部かわからないものも多いですね。
そんななか、京都市伏見区の龍谷大学が国内では35年ぶりとなる農学部を新設したそうです。
なぜこの時代に農学部を作ったのでしょう......?
人気が急上昇している農学部で勝負!
龍谷大学農学部の最大のテーマは「食の循環」で、農作物の生産から流通、消費に至るまでのプロセスに応じた4つの学科が設置されています。
必修科目は農場実習や調理実習など。
農作物を育て、口にするまでのプロセスを体験してもらうのが狙いです。
農学部の紹介ビデオではショートケーキを題材に、農学が普段の生活と近い学問であることをわかってもらう内容に仕上げています。
他の大学との差別化を図るために聞きなれない学部が乱立する中、あえて"農学部"というシンプルな名前にしたことが、受験生を抱える高校側にも評価されています。
近年、受験生の間では私立大学の農学部の人気が急上昇しているといいます。
この人気は、農学部の就職先の幅が広がったことや、文系の生徒でも受験可能になったことからきています。
大学の生き残り策として農学部の新設に動いた龍谷大学。
初年度からいかに優秀な学生を獲得できるかが勝負と言えそうです。(ライター:ツカダ)