ユニーク! 笑える! 怖い! この冬行きたい日本の「奇祭」
2015.01.09 10:58
■背筋がゾッと! 怖い奇祭
●一夜官女祭り(いちやかんじょまつり)
大阪府大阪市・野里住吉神社/例年2月20日開催
杉岡さん「起源は不明ですが、元々は淀川の氾濫を治めるために、女性を神の生贄にする儀式だったといわれています。今でこそ少女が神前に出て神官が祝詞(のりと)を唱えるというものですが、かつては本当に人柱を立てていたと考えられます。この奇祭がなぜ怖いのかというと、ある時、たまたま神社にやってきた武士が『この儀式はおかしい!』といって、代わりに自分が生贄になったそうなんです。真夜中、大きな物音を聞きつけた周りの住民たちが神社に駆けつけると、おびただしい血が流れ、遠くにはヒヒの死体が転がっていた。つまり、神様とはヒヒだったんです」
ゾッ! 女性を攫う妖怪といわれるヒヒ。様式化されたとはいえ、悲劇的な風習が現在も形を残しているという意味では、とても貴重な奇祭といえますね。
これらの奇祭はまだまだ序の口。『半径3km離れたら誰も知らない』と杉岡さんが語ったように、あなたの住んでいる街にも、知らないだけでユニークなお祭りがあるかもしれません。今年の冬はひと味違った体験をしたいというあなた。奇祭の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
■取材協力/写真提供
杉岡幸徳
http://www.sugikoto.com/