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次の大河ドラマは「木曽義仲・巴御前」?! 北陸新幹線効果で実現するかも

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.12.15 15:42
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今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」もいよいよ終盤を迎えようとしている。主要な舞台となった兵庫県、そして晩年を過ごす福岡県・大分県には、全国の視聴者からの熱い視線が注がれた。大河ドラマの力はやはりすごい。

その力にあやかるべく、「郷里の偉人」を大河ドラマの主役に、という陳情が各地で行われていることは以前にも紹介した(黄門、光秀、忠勝...各地に乱立する大河ドラマ誘致運動が熱い)。そんな中、北陸を中心とした各県が強力に推しているのが、源平合戦期の武将「木曽義仲・巴御前」だ。

2014年12月11日、長野県・富山県・石川県・埼玉県の関係者が東京・渋谷区のNHKを訪れ、木曽義仲・巴御前の大河ドラマ化を、NHK会長に要請した。この陳情、2009年から数えてなんと6回目だというから、その「本気度」がうかがい知れる。長野県の阿部知事、富山県の石井知事らは、来年3月開業の北陸新幹線と義仲・巴の進軍ルートが重なる部分が多いことを力説し、4県の25万人を超える署名簿を手渡したという。

木曽義仲、巴御前の像(木曽町地域自治組織ウェブサイトより)
木曽義仲、巴御前の像(木曽町地域自治組織ウェブサイトより)

悲運の革命児と美人武者

木曽義仲は源頼朝、義経のいとこにあたる武将。源義賢の次男として、武蔵(埼玉県)に生まれ、信州木曽(長野県)に育った。1180年に後白河法皇より平家追討の命を受け、木曽の地で旗挙げを行い、信濃から北陸に向かって進軍し、倶利伽羅峠(富山県・石川県)で平家の大軍を打ち破った。

京に進む義仲の大軍を恐れた平家は、西国へと都落ちすることになる。入京を果たした後、征東大将軍に任ぜられたものの、やがて義経ら鎌倉軍に敗れ、31歳で散る悲運の革命児だ。

一方、巴御前は木曽で幼少の頃から義仲と共に育ち、付き従った女武者。色白で髪の長い美人で一騎当千の兵者と、「平家物語」に記されている。

地元の熱意のほどはわかるけど、これまで5回も結果として「蹴られて」いるのだから、もう諦めたら――そう思う人もあるかもしれない。だが、今回は上記にある通り、「北陸新幹線開通」という話題性がある。また過去の記事でも紹介したが、最近の大河ドラマでは、女性が主人公、あるいは主人公の妻が重要なポジションを演じる作品が少なくない。「巴御前」というパートナーを持つ木曽義仲は、題材としてうってつけだ。

2015年は「花燃ゆ」、2016年は「真田丸」。その次あたり、「木曽義仲と巴御前」――案外、ありうる話かもしれない。

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