「めがねの聖地」福井・鯖江では、お菓子まで「めがね」だった
すんごい堅くて簡単には折れない。その訳は?
写真で見るとクッキーみたいだが実物はとても堅い。何も知らずにガリッといったら歯を痛めかねない。
![town20141205meganepan01.jpg](https://cdn.j-town.net/images/2014/town/town20141205meganepan01.jpg)
ルーツは戦前にさかのぼる。東京の木村屋は陸軍に保存食「軍隊堅麺麭」(ぐんたいかたパン)を納めていたが、鯖江でもヨーロッパンキムラヤが地元の連隊に同様の食品を納めていた。当時のパンを再現した商品はキムラヤで販売している。
眼鏡堅麺麭は眼鏡型枠技術を使って仕上げている。視力検査表を取り入れたパッケージデザインは、上品さとお茶目さがミックスしている。
![town20141205meganepan03.jpg](https://cdn.j-town.net/images/2014/town/town20141205meganepan03.jpg)
中に入っている注意書きを読む。ちょっぴり慎重になる。
「お召し上がり前にお読みください
当製品は大変堅く焼き上げております。
少しずつ割って、かまずにほおばりながら味わってみてください。
歯には十分気を付けてご賞味ください。」
フィルム包装から1つ取り出した。サイズは横13.5センチ×縦4.2センチくらい。子どものころなら、ウルトラセブンの真似事をして遊んでいただろう。
![眼鏡堅麺麭(写真は全て編集部撮影)](https://cdn.j-town.net/images/2014/town/town20141205meganepan05.jpg)
販売業者・越前夢工房の販売サイトには「金槌などで割って、噛まずにほおばって下さい」と書いてある。粉々に砕け散ったらいやだな......と思った筆者は、フン!と手に力を込めて割ったが、結構手強い。これなら金槌でも大丈夫だったかも。
![town20141205meganepan06.jpg](https://cdn.j-town.net/images/2014/town/town20141205meganepan06.jpg)
原材料は小麦粉と砂糖、ショートニング、大豆由来の乳化剤など。黒い物体は黒ゴマだ。ごくシンプルな焼き菓子といったところ。
実際にほおばってみた。飴(あめ)をなめるみたいに口の中で転がしたが、溶解するには時間がかかりそう。